17型画面とHDMI入力でワイドに楽しめる、新機軸ホームノートLIFEBOOK NHシリーズをFCCLが発表
7月10日に発表された、富士通クライアントコンピューティング(FCCL)の2019年夏新PCより。同社がいわゆる家庭向けノートPCの新機軸として提案するのが、17.3型の大画面ノートPC『FMV LIFEBOOK NH』。今回新しく登場するシリーズです。

発売は7月18日予定。店頭想定価格は、上位モデルNH90/D2が約23万円強、廉価モデルNH56/D2が約18万円弱。両モデルともOffice Hone&Business 2019搭載です。

▲写真右がLIFEBOOK NH。2012年発売の15インチノートPC(左)、そして現行の15インチノートPC(中央)との大きさ比較。2012年モデルとはほぼ同じサイズ感です

特徴は、日本で販売されているノートPCでは珍しい17型という大画面。液晶パネルのナローベゼル化などにより、従来の15インチノートPCとほぼ同じ底面積で「17インチに画面を広げた」という位置づけのモデルとなります。

この大画面を活かすべく、ノートPCとしては珍しいHDMI「入力」端子や、同社製(というより、ライバルを見てもノートPCでは久々の)テレビチューナー搭載モデルを用意します。



さらにHDMI入力はキーボード奥(上)側に備えられたワンタッチボタンにより、手間なく切り替えが可能。家庭用ゲーム機や各種ビデオ機器などを接続して、ディスプレイとしても利用できる設計です。



また上位モデルNH90/D2は、CPUに6コア/12スレッド処理に対応するインテル Core i7-9750Hを搭載。高級機に位置する価格ということもありますが、家庭向けノートPCとしては強力な処理速度を発揮します。

合わせて放熱設計も、直径8mm×長さ265mmと大口径のヒートパイプや大型ファンの採用などで、CPUの高負荷時でも静かに、かつユーザーが触れる箇所の温度が上がらない設計とFCCLはアピールします。



デザイン面では、パームレスト面の素材としてアルミニウム合金を採用。手触りで重要な表面仕上げは、場所によってサンドブラスト加工とヘアライン加工、そしてエッジはダイヤモンドカット加工など、さまざまな技術とテクスチャーを組み合わせた、凝ったものとなっています(ただしこれらはNH90/D2のみ)。



さらに画面は、ヒンジが本体下側に潜る「落とし込みヒンジ」を採用。モバイルノートPCなどではリフトアップヒンジと呼ばれるこのヒンジにより、使用時に画面底部の幅を狭く見せています。



上位モデルNH90/D2の基本的な仕様は以下の通り。
本体サイズ......約398.8×265×26.9mm(幅×奥行き×厚さ)本体重量......約2.9kgディスプレイ......17インチ・フルHD液晶CPU......インテル製 Core i7-9750HRAM(メモリ)......8GB(SO-DIMM×2で空きスロットなし:最大32GB)ストレージ......SSD 256GB(PCI Express接続)+1TB HDDバッテリー駆動時間......最大約4.5時間光学ドライブ......Blu-ray Discドライブ(BDXL対応)

廉価モデルNH56/D2の仕様は以下の通り(NH90/D2と異なる主な箇所を抜き出しています)。本体の仕上げの違いに伴い、本体重量が若干軽いのが興味深いところ。
本体重量......約2.7kgCPU......インテル製 Core i3-8145URAM(メモリ)......4GB(SO-DIMM×1で空きスロット1:最大32GB)ストレージ......SSD 512GB(PCI Express接続)バッテリー駆動時間......最大約5.5時間光学ドライブ......DVDスーパーマルチドライブ


このようにFMV LIFEBOOK NHシリーズは、「家庭用ノートPCの画面はもっと大きくても良い」という主張を込めた、新機軸となるシリーズ。実際の本体の仕上げなども、新規シリーズならではの気合いの入ったものとなっています。とくに切り替えが手軽なHDMI入力などは、ともすれば今後のスタンダードともなりそうなアイデアでしょう。

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