熊本から千葉経由で全米を目指す渡邉彩香 5日間108ホールの強行日程に「頑張るしかない」
「全米予選は移動が大変なので、出るかどうかずっと考えていました。でも、今年の(本戦)会場はリビエラ(CC)なので、出たいなぁ…と。以前、丸山茂樹さんと何回か回ったことがあって、コースも全部覚えているし、もう一度プレーしたいと思ったんです」今年は全米予選と同週開催になることが多かった「フジサンケイレディス」がなくなった。静岡・熱海市出身で思い入れの強かった大会。「やっぱり川奈(フジサンケイレディス)の方が…」と優先順位は上だったが、「すごく残念だけど、川奈もなくなってしまったし」と久しぶりの挑戦を決めた。全米予選は1日36ホールの長丁場。16日のプロアマ大会+3日間大会のバンテリン+全米予選=108ホールを5日間で消化しなくてはいけない。これに移動が加わり、体力的にも、精神的にも消耗度は倍増する。「18番のイーグルは表彰対象なので最終日は表彰式まで残らないといけない。賞金をいただけるので、もちろん何も言えないです。最終日に誰かイーグルを取ってくれたら代わってもらえるかもしれないけど、千葉までたどり着けるかな。自信ないです」18番のイーグル達成者は2日目まで渡邉だけ。首位と5打差で臨む最終日の逆転も当然あきらめてはいない。表彰式に出た場合、予約便が熊本空港から羽田空港に到着するのは午後7時。そこから迎えに来てくれる夫の小林悠輔さんが運転する車に乗って、千葉・木更津まで移動して宿泊する予定になっているが、この日、日本ゴルフ協会(JGA)が発表した組み合わせに愕然となった。「午前6時20分のスタートでした。起きるのは何時? 3時ですよね。木更津から房総CCまでは40分くらいかかるみたいで。ホント自信ないっす。体を壊さないようにしないといけないです」全米女子オープンは2014年に初出場し、これまで4度出場している。今回の強行日程を突破できれば6年ぶりとなる。5打差を追いかける最終日に、まずは全力投球。この日は17歳の飛ばし屋、後藤あいと初めて同組で回り、高校3年生の飛距離に大いに刺激を受けた。「18番のティショットは15ヤードくらい先に行っていた。プレーもめちゃくちゃ速いし、気持ちのいいゴルフをする。すごく楽しかったです」。若い力と触れ合い、パワーももらった。熊本からリビエラへ−。「とにかく頑張るしかないです」。ツアー通算6勝の32歳が底力を見せるときがきた。(文・臼杵孝志)
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