山本太郎代表、大石晃子共同代表

写真拡大

 改革派の地方議員たちの執行部批判で大紛糾した、れいわ新選組の臨時総会。怒号が飛び交う中、看護師出身の女性地方議員が「誰もが言い出せなかった質問」を山本氏に投げかけた。(全3回の第3回)

 ***

【音声公開】「火炎瓶闘争を支持します」。れいわの地方議員たちを唖然とさせた大石晃子氏の「過激左翼発言」生音声

 第2回【「なぜ太郎さんは病気で議員を辞めたのに党の代表にだけは居座るの?」れいわ臨時総会でとうとう飛び出た「山本太郎への反旗」に大石晃子共同代表が泣いた】からの続き

「すごく疑問だったんです」と語り出した女性議員

 議論が白熱する中、ある女性議員がマイクを握り語り出した。

「私、元看護師なんですけれども、代表が多発性骨髄腫の前段階で参議院議員を辞職するという話を聞いた時に、えっと思ったんですね」

山本太郎代表、大石晃子共同代表

「普通のお仕事、全然継続できるんですよ。多発性骨髄腫であっても治療をしながら皆さん仕事しています。代表だったらそういった状況においてもしっかりと国会議員を全うするのではないかというふうに思って、すごく疑問だったんですね。幹部の方たちへの発表の時にも、泣いてる人もいて、神妙な顔も皆さんされてるんですけれども、なんでだろうと思ってたんですね」

「もしかしたら別のところから命をもう狙われてる状況なのかなというふうにも思ったんです。今、党の代表としてもほぼ姿を見せず、こうしてzoomも顔を出せないっていうのは電波の関係でっていう風におっしゃってましたけれども、何か別に理由があるのではないかなという風に思いました」

 この発言に対して山本氏はこう訴えた。

「多発性骨髄腫というものになってしまった場合には、やっぱりより厄介になってしまうわけです。前段階っていうことで、その前段階のまま進まない人も中にはいらっしゃるそうです。けれども、私が国会でやっている活動っていうのは、皆さん、同じように議会の中でギリギリやってくださってますか。山本太郎が国会の中でやっているようなギリギリの戦いっていうものを、皆さん各議会で…」

「だったらもう社民党でいいんじゃないですか」

 この言葉が火に油を注いだのは言うまでもない。

「やってますよ! 地方議員馬鹿にしないでくれよ!」

「1日2時間しか寝ないで議会やってんだよ、こっちは。秘書もいねえんだよ! 甘ったれてんじゃねぇぞ!」

 山本氏は「大丈夫ですか。いつ馬鹿にしましたか」と平静を装って応じていたが、ついにはこう言い放った。

「だったらもう社民党でいいんじゃないですか。どうしてれいわなんですか。次の選挙の心配されていました。一刻も早くれいわから離れるべきじゃないでしょうか」

「それ言ったら終わっちゃうだろ全部! 全部違う意見みんな排除するってことだろ!」

 約3時間続いた質疑の中では、執行部支持の声も少なからず出た。

「この会議の内容を外へ流している人がいるみたいなので、どんな正義感か知りませんけど、軽蔑いたします。そして、同じ内容の会話がずっと何回も繰り返されていることをがっかりしてます。それと、先ほど恫喝した方、大声を挙げて恫喝した方、即刻反省してください」(執行部派の地方議員)

「今回、特に選挙で大石さんが前面に出て、メディアとかsnsとかで言葉遣いを叩かれる構図って、これも完全にミソジニーだと私も思うんです」(同)

 総会のメンバーは90人いるが、地方議員によると執行部側と反執行部側はの勢力ほぼ拮抗しているという。

失墜したカリスマ性

 結局、議論はまとまらないまま終了。改革派議員たちは審議の継続を訴え、4回目の臨時総会開催を執行部に要求していく構えだ。どう見ても、党が分裂するのは時間の問題だろう。

 山本氏にはその覚悟はあるようだ。締めの挨拶でこう語った。

「今こうやってる間にも戦争に向かって前に進んでいるわけですよ。このれいわというリソースをどのようにそういったものかっていうことに関して、私たちは今、党内のもの、それだけじゃなくて、ある意味でのこの先、国策捜査に繋がりかねないような状況、そして国会内での戦い、この3つを同時進行するっていうのはかなり大変なことなんですよね」

「私がやるべき1丁目1番地は何かつったら、この対戦争の話なんですよ。申し訳ない。この戦争の話と、そして私たちの身の潔白を証明していくってことが優先順位の第1位になります。選挙の総括ももちろん重要かもしれないけれども、そうは言っても今戦争はどんどん前に進んでいくばかりだし、そして私たちの、逆に言えば潔白であるものを黒だという話にされてしまうということも進んでいっている」

 「デイリー新潮」はこれまで3回開催されたれいわ臨時総会を取り上げてきた。はっきりしたのは、現執行部が外部からのみならず、身内からの批判に対しても「絶対に非を認めようとしない姿勢」を貫いていることだ。改革派の地方議員はこう指摘する。

「彼らは『謝ったら死んじゃう病』にかかっているんですよ。この部分は悪かった、改めようとかそういう姿勢は皆無。こんな偏狭な姿勢では二度と支持を得られることはない」

 そして、かつて“れいわフィーバー”と呼ばれたムーブメントを巻き起こし、国会で衆参14人を擁するまで党を拡大させた山本氏のカリスマ性が、いまや大きく失墜していることも確かだ。

「姿すら見せられないなんて、病気だけでは説明がつかないでしょう。偶像を崇拝しろと言われているようなものです。いったいいつまでzoom画面の中で雲隠れを続けるつもりなのか」(同)

 デイリー新潮HPでは、大石氏の「過激発言」が飛び出した第2回臨時総会の音声を公開している。

デイリー新潮編集部