宮原華音 集大成の初写真集で「最高の自分」 キックボクシングの戦いから3年
【牧 元一の孤人焦点】俳優の宮原華音(29)が30歳の誕生日の4月8日、初めての写真集「K.O〜kanon origin〜」(ワニブックス)を発売する。15年前にデビューした宮原は役者業を続ける一方、子供の頃からの空手の経験を生かし、3年前にキックボクシングの試合に臨んだ異色の経歴の持ち主。新たな世界への挑戦となった写真集への思いを尋ねた。
──写真集発売の経緯を教えてください。
「雑誌モデル志望でこの世界に入って、元々、誰かの写真集を見るのが好きで、いつか自分も出したいとぼんやり思っていました。それがここ数年でちゃんとした夢になって、30歳の節目に出したいとずっと言い続けてきました」
──写真集のコンセプトは?
「健康美です。1番好きな自分、今の最高の自分を1冊に残したいと思いました」
──撮影前の準備は?
「減量するとメンタルをやられてしまうので、特に厳しい食事制限はせずに健康的に過ごしました。心も体もハッピーな状態で撮影に臨みました」
──2023年4月にキックボクシングの試合を行っていますが、その後、ジムでのトレーニングは?
「体を動かすため、ストレス発散のため、ゆるゆると続けています。多い時は週に3、4回行くこともありますが、仕事が忙しい時は2、3週間行かないこともあります。パーソナルトレーニングやピラティスもこの3年間続けていて、ほかの女性よりだいぶ筋肉があるという自覚はあります。こう話すとストイックな生活をしているように思われがちですが、ラーメンやチーズ、ケーキも食べますし、運動しながら無理なく体を作っています」
──撮影の状況を教えてください。
「1月に3日間、渋谷のスタジオ、鴨川のグランピング施設、ホテルなどで撮影しました。撮影中、私の思いをくみとって臨んでくれたスタッフのみなさんへの感謝の気持ちが募りました。3日間楽しくて、一生撮り続けていたいと思い、終わった時、寂しくて、みなさんと別れるのがつらかったです」
──見るとドキッとするセクシーな写真もありますね!?
「私は15歳でこの世界に入って『少年ぽい』『元気そう』と言われ続けました。男勝りの役や怖い役を演じてきて、誰かの彼女の役や恋する乙女の役を演じたことがありません。でも、この写真集では、現在のリアルな私として、女性らしさも出したくて挑戦した部分があります。ドキッとしてもらえると、うれしいです」
──セクシーさをどのように表現しましたか?
「もう29歳なので、少しは大人になった部分もあります。私はせっかちで勢いよく行きがちですが、それを抑える。自分を落ち着かせる。でも、カメラマンさんに引き出してもらった部分が多いです。撮ってもらった写真を見て、素敵!と思いました。ほとんど何も身につけていない写真もありますが、自信のある自分で臨んでいたので、撮影中は、どうぞ見てください!という感じでした」
──自信があった?
「容姿に自信があるわけじゃないです。本当はコンプレックスだらけです。でも、この3年間、いつ夢がかなってもいいように、心と体の準備をしてきたから、自信を持って全力で向き合わないといけないと思いました」
──特にお気に入りの写真は?
「顔をアップで撮ってもらった写真は、自分でも、きれい!と思いました。あとは、背中の写真。浴衣を脱いだ時に周りが『背中の筋肉が凄い!』と盛り上がったので、調子に乗って、見て!という感じで撮ってもらいました。私は以前、猫背がコンプレックスで、肩甲骨サロンに通っていたので、姿勢改善の蓄積が実ったと思いますし、キックボクシングでパンチの練習を続けていたのも良かったと思います」
──写真集を完成させた現在の思いは?
「この写真集は宝です。1冊出せたからまた次を出そうという気持ちは全くありません。15歳で仕事を始めた時、30歳の頃には普通に主婦になっていると思っていました。この世界は不安定だから、25歳で父を亡くした時には、もう仕事を続けらないんじゃないかと思っていました。ここまで続けて来られたのは、みなさんに支えてもらったおかげです」
──今後は?
「日本を代表するアクション女優になりたい。その思いは変わっていません。ここが頂点ではなく、ここからさらに飛躍したいです」
──再びキックボクシングのリングに立つことは?
「役者に集中します。試合に出たことは後悔していないし、勝ったから良い思い出になっていますが、やはり、役者との両立は難しいです。『スケジュールが空いているのなら出て』と言われないように本業を頑張りたいと思います」
──では、最後に、この記事を読んでくれた方々へのメッセージを。
「みなさんが元気になるような1冊になれば、と願っています」
◇宮原 華音(みやはら・かのん)1996年4月8日生まれ、東京都出身の29歳。2011年「三愛水着イメージガール」に選ばれたのを機に芸能界入り。14年公開の映画「ハイキック・エンジェルス」に初主演。22年4月からキックボクシング興行「RISE」のラウンドガールとして活動。23年4月、東京・後楽園ホールでの「チャレンジマッチ・フライ級3分2R・金子久美子戦」で1R39秒KO勝ち。映画「妖獣綺譚 ニンジャvsシャーク」(23年)、特撮ドラマ「仮面ライダーガッチャード」(同年)、特撮ドラマ「牙狼<GARO>東ノ界楼」(26年)などに出演。
◆牧 元一(まき・もとかず) スポーツニッポン新聞社編集局文化社会部。テレビやラジオ、音楽、釣りなどを担当。
