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屈強なラダーフレームのピックアップ

特徴を掴みにくいクルマもあるが、イネオスの新しいグレナディア・クォーターマスターは、一目瞭然。先日ご紹介したワゴンボディのオフローダー、グレナディアのピックアップトラックだ。英国では商用車扱いになり、維持費を低く抑えられる。

【画像】屈指の悪路性能 グレナディア・クォーターマスター 存在感抜群なピックアップたち 全198枚

ランドローバー・ディフェンダーがモデルチェンジで失った、飾らない道具感のような雰囲気へ惹かれる人は多いはず。登場は2024年だが、2026年仕様として多くのアップデートを受け、ブラック・エディションというオシャレなグレードも追加されている。


イネオス・グレナディア・クォーターマスター TD ブラック・エディション(英国仕様)

クォーターマスターは、何しろタフ。リジッドアクスルは、イタリアのトラクター専門メーカー、カッラーロ社製。ラダーフレームシャシーを構成する鋼板は、通常のグレナディアより305mm長いホイールベースに合わせて、肉厚な部材が用いられている。

BMW由来の6気筒ディーゼル X7以上の迫力

アップデート後も、構成されるメカニズムに大きな違いはない。しかし、曖昧さに不満があったステアリングは、旧式な再循環ボール式ラックのままながら改良を受け、正確性を高めたと主張される。回転直径を縮め、取り回しも良くなったという。

エンジンは、BMW由来の3.0L直列6気筒。ガソリンターボの最高出力は286psだが、ディーゼルターボでは249psへ落ちる一方、最大トルクは56.1kg-mと太く、過酷な労働に耐える。8速ATも、BMWで利用されるユニットと同じだ。


イネオス・グレナディア・クォーターマスター TD ブラック・エディション(英国仕様)

四輪駆動で、ロック可能なセンターデフが標準。必要なら、リアアクスルにもロッキングデフを追加できる。都会派仕様のブラック・エディションに、設定はないが。

全長は5440mmで、5325mmのトヨタ・ハイラックスより長い。路上での出で立ちは、BMW X7より迫力があるかもしれない。

荷台の奥行きは1530mm 最大積載量は760kg

ピックアップトラックだから、もちろんフラットな荷台が備わる。奥行きは1530mmあり、幅は1270mmで、ユーロパレット規格の荷物を載せられる。テールゲートを開けば、より長い荷物も運べる。

荷台には、オプションで鍵付きのボックスを追加可能。容量は充分あり、雨に晒したくない荷物や、高価な道具などをしまっておける。


イネオス・グレナディア・クォーターマスター TD ブラック・エディション(英国仕様)

最大積載量は、試乗したディーゼルエンジン版なら、余計なオプションを組まなければ760kgまで。90Lの燃料タンクを満タンにした状態で、実測の車重は2896kgあった。空荷でも重量級といえ、ダブルキャブのハイラックスより650kgも重い。

背筋を伸ばした運転姿勢 タッチモニターもBMW

インテリアの構成は、ワゴンボディ版と同じ。ガラスエリアの下端は低く、運転席からの視界は広い。ルーフサイドにサファリウィンドウを追加でき、開放感を高められる。

ダッシュボードは、飛行機のコックピットのよう。センターコンソールに並ぶスイッチ類は、エアコン用。フロントガラスの上には、オフロードに関する機能のスイッチが並んだパネルが備わり、補助アクセサリー用のトグルスイッチも用意される。


イネオス・グレナディア・クォーターマスター TD ブラック・エディション(英国仕様)

座り心地の良いフロントシートの座面は高く、背筋を伸ばした運転姿勢に落ち着く。メーター用モニターは、必要最低限の大きさだろう。リアシートは狭めで、背もたれは直立気味。内装の素材は価格相応だが、期待以上の高級感まではない。

すべてのスイッチは、手袋のまま扱える大きさ。タッチモニターはBMW由来で、トランスミッショントンネル部分にロータリーダイヤルが備わり、画面へ触れずにシステムを操作できる。ソフトウェアは最新版ではなく、やや反応は遅いようだ。

走りの印象とスペックは、イネオス・グレナディア・クォーターマスター(2)にて。