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 俳優・鈴木亮平(43)が主演を務めるTBS日曜劇場「リブート」(日曜後9・00)が、29日に最終話を迎える。「闇バイト」、「マネーロンダリング」などの犯罪や社会問題をリアルに描く本作。このほど、プロデューサーを務める東仲恵吾氏、脚本を手掛けた黒岩勉氏が取材に応じ、これらの描写に込めた意図を語った。(井上 侑香)

 同作は、妻殺しの罪を着せられた平凡なパティシエ・早瀬陸が、自らの潔白を証明し真犯人を見つけ出すため愛する家族と過去を捨て、警視庁の悪徳刑事・儀堂の顔に変わる(=リブートする)という決意をする。うそと真実が入り乱れ、日曜劇場史上類を見ない怒とうのスピードで展開していく“エクストリームファミリーサスペンス”。さらに丸山ゴンザレス氏が「裏社会」監修を担当し、マネーロンダリングや闇バイトなど、リアリティを追求した犯罪の描写でも話題となっている。

 黒岩氏は「登場人物が顔を変えて別人とそっくりになるというギリギリのフィクションに近いところをやっているので、他はもう徹底的にリアルを追求しようとしました」と説明。例えば、北村有起哉が演じる合六亘は、表向きは飲食やホテルビジネスを手掛ける企業の代表だが、裏では闇資金をロンダリングすることで政財界へのパイプを構築している人物。それらの描写について、「マネーロンダリングや裏社会に関するリサーチの資料をあげていただいて、どういう事件が起きているかとか、新聞や雑誌記事、書籍を見ていきました。その中でマネーロンダリングは盛んに行われていて、市場規模がとんでもなく大きいということに驚きました。ゴンザレスさんにも入っていただき、人を拘束する時の手の縛り方や殺人の手法、盗聴の防ぎ方、というところを細かい部分も含めて見ていただいたという流れでした」と明かした。

 東仲氏は「裏社会って僕らが“そんなわけないだろ”と思うことがリアルだったりするんです」と指摘。「合六さんの佇まいや、幹部との会食も実は結構リアリティがあります。視聴者の方も“そんなバカな”と思うかもしれないですが、本当に凄くリアリティがあるところなんです。ただ、それ以上に裏社会は残酷なところもあります」と強調した。

 近年、組織化そして複雑化が著しいこれらの犯罪。本作の制作陣が犯罪描写のリアリティを追求するのには、警鐘を鳴らすという目的もある。黒岩氏は「闇バイトなどの犯罪が社会問題になっている中で、“こういう手口で雇われて、使われ、最後はこういう結末になるんだよ”という一種の警鐘になればという思いもありました」と明かした。東仲氏も「警察も組織犯罪への対策に力を入れていますよね」と言及。永瀬廉が演じる合六の部下・冬橋を例に挙げ、「冬橋のような人間を描くことで“こういうことはやりたくない”と思われるんじゃないか、そういう意味で、今このタイミングでの放送に意味はあると思っています」とした。