老朽化と狭隘化が進む相模原市の南区合同庁舎=18日、同区

 相模原市は南区役所や相模原南市民ホール、大野南公民館を備えた複合施設「南区合同庁舎」の在り方に関する基本構想案をまとめた。今月末で閉館する南市民ホールは解体し、新棟建設と現棟の長寿命化改修を実施して「南区のランドマーク」とすることを目指す。4月からパブリックコメント(意見公募)を行う。

 南区合同庁舎は小田急線相模大野駅から約500メートルに位置し、地下1階地上5階建ての本館は1983年に完成。区役所に加え南市民ホールや公民館を併設して市民の文化・芸術活動の拠点としても親しまれてきたが、老朽化や狭隘(きょうあい)化が進行している。市は2021年に打ち出した行財政構造改革プランの一環で南市民ホールの廃止を先行して決定していた。

 構想案では、南区合同庁舎を▽行政サービス▽市民活動▽安全・安心−の拠点とする方針を明記。南市民ホールは音楽や演劇の上演に特化した特殊構造物のため用途変更に不向きと判断して解体することとし、新棟をホール跡地か県道に面した南側駐車場に配置する2案を示した。新棟は南市民ホール跡地に建設するなら2〜3階建て、駐車場の場合は4階建てを想定し、現棟の長寿命化改修も含めた概算工事費は約62億円としている。