クリーニングに農業も…各所で原油価格高騰の影響 政府は石油の備蓄放出開始
政府は16日朝、石油製品の供給が滞らないよう民間企業に義務付ける石油の備蓄量を引き下げ「備蓄放出」を始めました。一方、県内では様々な業界で原油価格高騰の影響が出ています。
熊本市東区のクリーニング工場。ドライクリーニングの溶剤やハンガー、服にかけるビニールなど石油製品は仕事に欠かせません。
■ハクトウ・吉田豊代表取締役
「物価高、人件費の高騰これに今回追い打ちをかけるような石油製品の値上がりと捉えています」
一方で衣替えを見据えたセールはことしも実施する方針です。
「4月、5月というのはクリーニング店が一番期待している時期なんです。でも今年はどうかという不安が大きいかと思う」
影響は、農業にも…天草市の山下亀男さんが営むマンゴー農園では、ハウス内をボイラーであたためるため、1日100リットルほどの重油を使います。
■山下亀男さん
「もう大変でしょう。考えもつかん」
山下さんはJA熊本経済連から重油1リットルの購入で10円の補助金を受けるといいますが、それでも1か月で9万円以上出費が増える計算です。
■山下亀男さん
「重油がなかったら、暖房がなかったらどうにもならないですよ」
一方で、原油価格高騰で「期待」する企業も…
■洲粼湧貴記者
「こちらのレンタル自転車。以前のガソリン高騰の際も利用者が増えたということで、今後も需要増加が見込まれています」
県内約660箇所にレンタル自転車を設置するチャリチャリ。多い日は県内で1日5000人以上が利用しています。
■チャリチャリ 事業開発部・下田結賀子係長
「過去にウクライナ情勢や、原油高騰が何度かありまして、その際はチャリチャリの利用需要が深まっている」
チャリチャリは1分あたり6.5円から自転車を利用でき、距離によってはガソリン代よりも割安になるということです。不安定な状況が続く原油価格。今後も影響を及ぼしそうです。
