夜空で輝く大マゼラン雲・小マゼラン雲とパラナル天文台の望遠鏡たち

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こちらの画像、夜空で輝く2つの銀河は、天の川銀河の衛星銀河(伴銀河)である「大マゼラン雲(大マゼラン銀河)」と「小マゼラン雲(小マゼラン銀河)」。


その下で天を見上げる2つの望遠鏡との対比は、雄大な自然と人類の技術をつなぐ“科学”を象徴しているかのようです。


【▲ パラナル天文台のVLTI補助望遠鏡2基と、夜空で輝く大マゼラン雲・小マゼラン雲(Credit: J. Looten/ESO)】

撮影したのはフランスの写真家Julien Lootenさん、撮影場所はESO=ヨーロッパ南天天文台が運営するチリのパラナル天文台。


大小マゼラン雲とともに写る望遠鏡は、VLTI(Very Large Telescope Interferometer=VLT干渉計)のサブシステムであるVLTI補助望遠鏡です。


VLTIはパラナル天文台の超大型望遠鏡(VLT)を構成する口径8.2mの大型望遠鏡4基を、すべて連動させる干渉計です。両端の望遠鏡は約130m離れていて、単一の望遠鏡で観測する場合よりも高い分解能で天体を観測できます。


ただ、大型望遠鏡はさまざまな観測に使用されるため、VLTIとして利用できるタイミングは限られています。そこで導入されているのが、口径1.8mのVLTI補助望遠鏡です。


【▲ パラナル天文台の超大型望遠鏡(VLT)を構成する4基の大型望遠鏡(口径8.2m)と、VLTIのサブシステムである4基のVLTI補助望遠鏡(口径1.8m)(Credit: ESO/H.H.Heyer)】

4基ある補助望遠鏡は30箇所の異なる観測位置(両端の間隔は約200m)を選んで移動させることが可能で、大型望遠鏡が他の観測に使用されている時でもVLTIの能力を最大限に活用することが可能とされています。


冒頭の画像は“ESOの今週の画像”として、2025年11月10日付で公開されています。


 


文/ソラノサキ 編集/sorae編集部


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