NY株式5日(NY時間16:20)(日本時間06:20)
ダウ平均   44873.28(+317.24 +0.71%)
S&P500    6061.48(+23.60 +0.39%)
ナスダック   19692.33(+38.31 +0.19%)
CME日経平均先物 39000(大証終比:+260 +0.67%)

 きょうのNY株式市場でダウ平均は反発。序盤は売りが強まったものの、動きが一巡すると買い戻しが膨らんだ。序盤の下げはIT・ハイテク株が主導したが、一旦落ち着いているとはいえ、トランプ関税への脅威が根強いほか、本日はアルファベット<GOOG>とAMD<AMD>の期待外れの決算が重石となった。

 アルファベットはクラウド事業の成長が鈍化し、投資家から同社がAIに費やしている数十億ドルの投資回収への懸念が高まっている。また、AMDはデータセンター部門の売上高が予想を下回り、AIの勢いに懸念が生じている。リーダーであるエヌビディア<NVDA>に追いつくのに苦戦していることが示された。

 今週は、マグニフィセント7の中ではアマゾン<AMZN>が明日の引け後に決算発表を予定。金曜日には米雇用統計もあり、市場心理に影響を与えそうなイベントが目白押しの中、慎重な雰囲気は続いている。投資家は今後5年間、マグニフィセント7に年率9-22%の利益の伸びを期待しており、この期待値のハードルは高い。

 ストラテジストは「不透明な環境下の場合、誰もが高い確信を持つのは難しい。不確実性は高まったままで、参加者は今週のリスクイベントを咀嚼している」と述べている。米中貿易戦争については、中国の習国家主席がトランプ大統領の第1期政権時代よりも慎重なアプローチを取っていることを明らかになっているが、リスクは依然として最前線にある。

 この日はADP雇用統計と1月のISM非製造業景気指数が発表になっていたが、ISMは山火事でサービス業の勢いがやや失速していることが示唆された。一方、ADP雇用統計は予想を上回り、雇用の底堅さを示していた。

 IT・ハイテク株は下落したものの、半導体のエヌビディア<NVDA>とブロードコム<AVGO>は上昇。アルファベット<GOOG>の決算を材料視しているようだ。アルファベットの資本支出の計画が予想以上に膨らんでおり、納入業者である同社にとっては逆に朗報。

 バービー人形など玩具のマテル<MAT>が決算を受け大幅高。1株利益、売上高とも予想を上回った。同社はトランプ関税に伴うコスト増を相殺するため、バービー人形やミニカー「ホットウィール」などの値上げを検討していることを明らかにした。

 ブリトーなどメキシコ料理のファストフード店を展開するチポトレ・メキシカン・グリル<CMG>が決算を受け下落。既存店売上高の伸びが予想を下回った。アナリストは1月の取引に関する経営陣のコメントに着目し、既存店売上高のトレンドが減速しているとも指摘している。

 アウトドアのウエアを手掛けるコロンビア・スポーツウエア<COLM>が決算を受け下落。1株利益が予想を下回ったほか、通期のガイダンスでは、予想を下回る1株利益および売上高の見通しを示した。

 殺虫剤など農業化学のFMC<FMC>が決算を受け急落。第1四半期と通期は1株利益、売上高とも予想を下回る見通しを示した。同社の殺虫剤「リナキシピル」の競争激化、為替の逆風、同社全体の戦略に対する懸念が指摘されている。

 スーパー・マイクロ<SMCI>が続伸。同社はAIデータセンター向けのビルディング・ブロックソリューションのフル生産体制が整い、エヌビディア<NVDA>の最新GPUであるブラックウェルHGX・B200・8GPUシステムの出荷準備ができたと発表した。