鼻炎、盲腸、妊娠初期。臨床内科専門医に聞く。風邪と間違えやすい病気とは!?
■胃やおへそのあたりから、右の下腹部へと痛むのは盲腸のサイン
(1)鼻水、鼻づまり、くしゃみ、のどが痛い……実はアレルギー性鼻炎だった!
花粉が原因の場合は『花粉症』と呼ばれます。元となる花粉の種類は多種あり、スギやヒノキのように春先に発症するとは限らず、一年中起こりえます。
アレルギー性鼻炎は、鼻水や鼻づまり、くしゃみ、のどの痛みなど、風邪に似た症状が現れて誤解されやすいですが、鼻水の質に違いがあります。アレルギー性鼻炎の場合は透明でサラサラと水っぽいのに対し、鼻風邪の場合は、始めは水っぽいけれど数日するとネバっとした鼻水に変わります。
また、発熱はなく目や体にかゆみがある場合は、アレルギー性鼻炎の可能性が高いです。内科や耳鼻咽喉科などの病院でアレルギー検査を受けると、アレルギー性鼻炎かどうかが分かります」(正木医師)
(2)お腹が痛くて微熱がある……実は盲腸だった!
「盲腸は、正式には虫垂(ちゅうすい)炎と呼びます。大腸の一部、盲腸の先端にある虫垂が炎症を起こした状態です。腹痛、食欲がなくなる、発熱、吐き気、嘔吐(おうと)が主な症状です。
典型的な例は、はじめに胃やおへその周辺が突然痛み出し、時間が経つにつれて右側の下腹が痛むようになります。また、37〜38度程度の発熱や吐き気が起こります。風邪や胃腸炎のときとは違い、下痢はしません」(正木医師)
(3)熱っぽく体がだるい、寒気がする……実は妊娠初期だった!
「妊娠するとホルモンの働きで、熱っぽい、体がだるい、頭や腰が痛くなる、寒気がする、吐き気や下痢など、風邪のような症状が現れます。症状は人それぞれで、ほとんど現れない人もいます。
妊娠の可能性がある場合は、医師に必ずそう伝えてください」(正木医師)
さらに正木医師はこうアドバイスを加えます。
「ほかにも、肺炎やはしか、子宮内膜症など、風邪に似た症状が起こる病気は複数あります。
『普段の風邪とは何かが違うな』、『いつもならそろそろ治るのに、あまりよくならない』など、体調に違和感があるときは内科を受診してください」
不調が長引くときなどは風邪だと思いこまず、また放っておかずに、別の病気の可能性を早めに探るようにしたいものです。
(藤井空/ユンブル)
取材協力・監修 正木初美氏。日本臨床内科医会専門医、大阪府内科医会理事、大阪府女医会理事、日本内科学会認定医、日本医師会認定スポーツ医、日本医師会認定産業医、正木クリニック院長。
正木クリニック:大阪府大阪市生野区桃谷2-18-9
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