北朝鮮から中国に逃げた、いわゆる「脱北者」問題に対し、脱北者の強制送還中止を求めてソウルの中国大使館前で断食抗議を続けている韓国の朴宣映(パク・ソンヨン)議員が、中国政府からビザ発給を拒否されていたことが分かった。中国メディアの環球網が2月29日付で報じた。

 朴宣映議員は、北京や瀋陽などを訪問して脱北者の強制送還問題を協議する計画だったが、2月13日と27日の2回にわたり、中国政府からビザ発給を拒否されたという。朴議員は「自分は国会の外交通商統一委員会のメンバーであり、韓国の外交パスポートを有しているので、中国はビザ発給を拒めないはずと抗議した。

 朴議員は2月27日からの駐中韓国公館から脱北者問題に関する業務報告を受け取ることを目的に中国訪問を計画していた。中国は以前にも、韓国とのあいだで政治的問題が生じた際に韓国国会議員のビザ発給を拒否したことがある。しかし、公館から業務報告を受け取ることを目的とした国会議員がビザ発給を拒否されるのは異例のことだ。

 朴議員が所属する自由先進党は、ビザ発給拒否に対して中国を痛烈に非難、「中国政府のビザ発給拒否は相手国に対する冒涜(ぼうとく)であり、あまりにも常識はずれだ」と主張した。さらに、「大国と自称する中国がこれほど失礼なことをするとは、自らが小国であることを示している」と皮肉った。(編集担当:及川源十郎)