オートメッセ in 愛知で見えたトーヨータイヤの狙いと「走りが楽しくなる」最新プロダクト
東名阪を“面”で押さえる狙い、オートメッセ in 愛知に初出展
トーヨータイヤが2026年5月16、17日にAICHI SKY EXPO(愛知県常滑市)で開かれた「オートメッセ in 愛知」に初めて出展しました。「AUTO MESSE WEB×PROXES」と「ヨンクスタイル×OPEN COUNTRY」という2つのコラボブースを展開。モータースポーツ由来の走りの楽しさと、オフロード/スタイルアップの世界観をそれぞれ分けて、わかりやすく訴求しました。
初出展の狙いは、東名阪の自動車文化を“面”で捉えることにあると、トーヨータイヤの担当者は言います。1月の東京オートサロン、2月の大阪オートメッセに続き、愛知でのイベントにも出展することによって、カスタム領域でのブランド認知をしっかり積み上げたいという狙いです。
トーヨータイヤの担当者である市野氏は「愛知は自動車保有率が高く、トヨタのお膝元でもあり需要が大きいです。カスタムやタイヤ交換のニーズに対して、当社の価値を直接届けたい」と語り、同エリアでのプレゼンス向上に手応えを感じていると語りました。
「嗜好品にしたい」タイヤ発想の転換、交換したくなる理由づくり
タイヤは減ったら換える消耗品──そう感じるユーザーは少なくありません。トーヨータイヤが目指すのは、その発想の転換です。「タイヤを嗜好(しこう)品にしたい。換えたくなる理由をタイヤメーカー側から提供したい」と市野氏は言います。例えばプロクセスなら、交換することで運転が楽しくなり、快適になり、出かけたくなる。その小さな変化がライフスタイルを豊かにする、と位置づけます。
オープンカントリーも同様です。ホワイトレターの意匠で足元をおしゃれに演出し、これまで走らなかった道へ踏み出すきっかけになる。人に見せたくなる高揚感と行動範囲の広がりを、タイヤが後押しする。トーヨータイヤは、単なる性能表の比較に終わらない“体験価値”をブランドの核に据え、ユーザーのこだわりや個性を引き出すプロダクトづくりを進めています。
PROXES SPORT 2の魅力、街からサーキットまで「走りと快適」を両立
プロクセスシリーズについて説明する中で、市野氏が推したのは、ハイエンドモデル「PROXES SPORT 2」です。グランドツーリング的な用途に応える一方で、サーキット走行にも対応する懐の深さが特徴で、ハンドリングの応答性を高めつつ、街乗りでの快適性も妥協しないバランス設計だと言います。欧州発の開発思想をベースに、国内の道路環境でも扱いやすいチューニングが施されており、すでに履いているユーザーからはかなり評判が良いそうです。

また、注目はウエット性能への配慮です。近年はワイドサイズ化に伴い排水性が重要度を増していますが、「PROXES SPORT 2」は高速域でもしっかりと水をさばき、グリップを確保する設計を採用。スポーツセダンから輸入車、国産スポーツまで幅広いサイズラインナップで対応しており、ショップからの支持も厚いモデルです。「走って楽しい、乗って快適」──その両立こそが、プロクセスの価値と言えるでしょう。
OPEN COUNTRY R/Tの“ちょうどいい”答え、MTとATの間を狙うハイブリッド
オープンカントリーシリーズでの注目株は「R/T」です。ホワイトレターの存在感と、ジムニーから大型のカスタム車まで幅広くカバーするサイズ展開で人気を集めており、位置づけは、マッドテレーン(MT)とオールテレーン(AT)の中間。見た目のワイルドさと、普段使いの快適性を両立した“いいとこ取り”のハイブリッドです。
開発の肝はバランス取りだったそうで、ブロックパターンを際立たせすぎればMTユーザー以外には騒音への不安が出る。逆におとなしくしすぎれば、MT派から「迫力が足りない」と見られる。北米での立ち上げ時から両者の声を丁寧に拾い、パターンの作り込みで“落としどころ”を突き詰めたと言います。

結果として、カスタムサイズのきめ細かな追加も相まって、迷いがちなユーザーに“選びやすい”一本として支持を獲得。オフロードに行かない街乗りユーザーの、ホワイトレターで足元を引き締めたいという需要にもしっかり応えていると言えるでしょう。
「まずは体感してほしい」両ブランドに込めたメッセージ
最後に市野氏は、両ブランドへの期待をこう語ります。プロクセスシリーズは、モータースポーツ参戦で培った技術を背景に国内でも存在感を高めており、「一度履けば必ず違いが分かる」と強調。加速やステアリング応答、ウエットでの安心感など、運転の質そのものが変わる体験を味わってほしい、と呼び掛けます。
オープンカントリーは、オフロードを本格的に走るユーザーから街乗りのスタイル派まで、幅広くラインナップを用意。ホワイトレターの演出で足元にアクセントを加え、普段の街乗りでも個性を表現できるのが魅力です。ライフスタイルに合わせて最適な一本を選び、走る場所も気分も広げてほしい──それがトーヨータイヤ市野氏からのメッセージでした。

オートメッセ in 愛知の初出展は、東名阪を横断するブランド訴求のピースを埋める試みであり、同社が掲げる「嗜好品としてのタイヤ」を具体的に示す場でもありました。走りの楽しさをもう一度取り戻したい人、日常に少しの高揚感を加えたい人──次の交換の候補に、プロクセスとオープンカントリーを加える価値は十分にありそうです。
