【宏太‘Sチェック】松本戦は札幌の選手の気迫が伝わってきた DF家泉怜依の先制点は能力の高さの証明
◇J2・J3百年構想リーグ地域Lラウンド第11節 札幌2−1松本(18日・札幌厚別公園競技場)
松本戦は聖地厚別で、クラブ創設30周年(16日)を迎えた後の初戦という、注目される試合だった。その中で全員がしっかり戦って勝ち点3をつかんだ。選手の気迫が伝わってきたし、タフな相手をうまくいなしながら、チャンスも作れていた。
中でも家泉が挙げた先制点は「何とかしたい」という気持ちが入っていた。CKが自分のところに来る前に相手DFが触ってコースが変わっており、普通なら反応できないボール。それをしっかり決めたのは能力の高さの証明だ。
得点力だけでなく、彼はセンターバックとして相当な可能性を秘めている。もっと上に行くには、守備の際に自分の間合いでサッカーが出来るようになること。今は相手に合わせて不得意な体勢で1対1になる場面が多い。自分のタイミングで寄せてその間合いが分かるようになれば、もっと強度は上げられる。ミリ単位の作業にはなるがそこは練習から徹底して欲しい。
セットプレーからの2得点は良いことだが、流れの中でのゴールがないのは気になる。サイドの選手が人を追い越していく動きをしても、そこにボールを出せていない。前に行った選手を使ってダイレクトでクロスが上がれば中の選手も準備しやすいが、スピードが緩んだ状態からでは、効果的な攻めにならない。
FWの得点がないのも同様の理由。2シャドーの追い越す動きがないから、1トップのバカヨコもバックパスが多くなってしまっている。横の幅は使えているが、縦の幅が使えていないのが今の課題。最前線にボールが入った時、1人が前に行ったらもう1人は必ず引くなど、深みの取れるサッカーができれば、スムーズな攻撃につながる。(吉原 宏太、1996〜99年札幌FW)
