ABS秋田放送

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県内で生息域が広がっているイノシシにも十分な注意が必要です。

鹿角市の小学校では今月、イノシシにグラウンドが掘り起こされる被害が続いています。

草の根や虫などを食べるために地面を掘り起こしているとみられ、小学校や市が対応に追われています。

全校児童37人、鹿角市の尾去沢小学校です。

1週間前に新学期が始まったばかりですが、子どもたちは保護者が送迎する車で登下校する日々が続いています。

その理由は、春になり冬眠から目を覚まし始めたクマ…ではありません。

尾去沢小学校 浅水英夫校長
「こちらですね」「イノシシがエサを探しに掘り起こしている、そういう状況です」「非常にフカフカなっていますしつまずくし、けがも起きる。そういう状況になっていますね」

グラウンドには無数の穴と盛り上がった土。

イノシシが草の根や虫などを食べるために、掘り起こしたあとです。

浅水英夫校長
「きれいにまっすぐ荒らしている状況で、なんかラインでもひいたのかなと思うぐらい…まあよくやるものだなと思いました。もう笑いしか出てこないです」

小学校や鹿角市教育委員会によりますと、今月1日の朝、グラウンドの地面が掘り起こされているのを出勤してきた教員が見つけました。

教育委員会を通じて連絡を受けた鹿角市は、翌日2日にセンサーカメラを設置。

そのカメラに写っていたのが…

イノシシです。

2日と4日、それに8日の夜には2頭が出没。

イノシシがグラウンドを掘り起こしている姿が捉えられていました。

市は7日に捕獲用のおりを小学校の近くに設置しましたが、まだ捕獲には至っていません。

尾去沢小学校では安全のため、屋外での授業と活動を取りやめています。

児童たちは、晴れた日の休み時間も体育館や教室で過ごしています。

山林に囲まれているとはいえ、市の中心部から1.5キロほどのところにある尾去沢小学校。

イノシシに地面を掘り起こされる被害は、昨夜から14日朝にかけてもあったといいます。

浅水英夫校長
「いついなくなるのかっていのうがめどが立っていないということで、外で遊んだり活動したりすることが解除できるのがいつなのかというのが、まったくめどが立たないそういう状況です」

イノシシは、かつて県内に生息していなかったとされていますが、目撃件数は年々増えていて、その生息範囲も広がっています。

鹿角市でも10年ほど前にイノシシが初めて目撃されて以降、被害件数が徐々に増えています。

鹿角市 農地林務課 青山真さん
「今年に関しては4月の前半でいままでですと(この時期は)山の際で目撃があったのが、たとえば市街地の中とか目撃される場所が人の生活圏の中心部に寄ってきています」

今年もすでに田んぼが荒らされたり、イノシシが建物の中に入り込んで機械が壊されたりする被害が確認されています。

個体数の増加も推測され、鹿角市では、いま、クマとあわせてイノシシにも警戒感を強めています。

青山真さん
「クマと同じように前もって準備をして遭遇を防いでいくっていうところに注意して、対策していただきたいと思います」「電気柵で囲うとかイノシシに掘り返されないような耕作の仕方をするということを意識していただければ、掘り返しの被害、出没を防いでいけると思います」

再びクマに警戒する季節となってきましたが、生息域が広がり続けるイノシシにも十分注意が必要です。