事故によって損傷したクレーン。落下した重りは右上部に取り付けられていた=川崎市川崎区

 川崎市川崎区扇島のJFEスチール東日本製鉄所で解体中の大型クレーンから作業員5人が転落して4人が死傷、1人が行方不明になっている事故は、14日で発生から1週間が経過する。5人が乗っていたとみられる約400トンの重りは、なぜ落下したのか。原因の解明に向けた県警の捜査は今後、本格化する。

 事故は7日午後4時15分ごろ、沿岸部にあるアンローダークレーン(高さ54メートル、長さ104メートル、幅30メートル)で起きた。躯体のバランスを保つ円柱状の重り(直径6メートル、長さ9メートル)が外れて30メートル余り落下。床面の鉄板を突き破り、海に落ちたとみられている。

 工事を受注した東亜建設工業(東京都)によると、クレーンの解体は3月初旬に本格化。事故当時は重りの取り外しに向け、内部に詰まったコンクリートを重機で砕いて軽くする作業を進めていた。重りの重量は当初の500トンから8割程度に減っていたという。

 クレーンの構造に詳しい関係者によると、重りのコンクリは円柱状の容器を横にした状態で流し込むため、上部の表面が平らになる。その水平な面に重機を載せ、作業員5人がコンクリを砕いて破片を拾い集めていたとみる。