築20年のマンションを売却するか迷っています。不動産会社から「春は動きやすい」と聞きましたが、売り出す時期で成約価格はどのくらい変わるのでしょうか?

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築20年のマンションを売却する際、「いつ売り出すか」で悩む方は多いのではないでしょうか。不動産会社から「春は動きやすい」と聞くと、タイミングによって価格が変わるのか気になるところです。   本記事では、売却時期と成約価格の関係や、実際にどの程度差が出るのかを解説します。

マンション売却は時期で価格が変わるのか

売却時期によって成約しやすさには差がありますが、価格自体が大きく変わるとは限りません。不動産価格は主に立地や築年数、周辺相場、そして市場の需給によって決まるため、季節だけで大きく上下することは少ないのが実情です。
ただし、買い手の動きが活発な時期は、条件の良い取引が成立しやすくなります。反対に、需要が少ない時期は売却までに時間がかかり、結果的に価格を下げて成約するケースもあります。このように、時期は価格そのものというより「売れやすさ」に影響すると考えるとわかりやすいでしょう。
 

「春は売れやすい」といわれる理由とは

不動産市場では、1月から3月にかけて取引が活発になる傾向があります。これは、進学や就職、転勤といった生活の変化が集中する時期だからです。新生活に向けて住まいを探す人が増えるため、購入希望者の数も自然と多くなります。
買い手が多い時期は、複数の購入希望者が現れる可能性もあります。その結果、値下げをせずに売却できたり、条件交渉が有利に進んだりすることがあります。この点が「春は売れやすい」といわれる理由です。
一方で、夏や年末は動きが鈍くなる傾向があります。この時期に売り出すと内見数が伸びにくく、売却まで時間がかかる可能性があります。その結果、価格調整を迫られるケースもあるため注意が必要です。
 

成約価格はどれくらい差が出るのか

では、実際にどれくらい価格差が出るのでしょうか。一般的には、売出価格と成約価格の差は数%程度に収まることが多いとされています。例えば3000万円の物件であれば、数十万円程度の差が出ることがあります。
ただし、この差は必ず発生するわけではありません。人気エリアや条件の良い物件であれば、時期に関係なく早期に売れることもあります。逆に、需要が限られる物件の場合は、時期の影響を受けやすくなります。
また、売却期間が長引くほど値下げの可能性が高まるでしょう。売却が長期化すると、売出価格を見直して成約を目指すケースもあります。このような状況を避けるためにも、需要が多い時期に売り出すことには一定のメリットがあります。
 

高く売るために本当に重要なポイント

売却時期も重要ですが、それ以上に大切なのは「適正価格で売り出すこと」です。相場より高すぎる価格設定では買い手がつきにくく、結果的に値下げを繰り返しやすくなるため、注意が必要です。
また、内見時の印象は購入者の判断に影響を及ぼします。部屋の清掃や整理整頓を行い、できるだけ良い状態で見てもらうことで、購入意欲を高めやすくなります。小さな工夫ですが、価格交渉をやや有利に進められる可能性があります。
さらに、複数の不動産会社に査定を依頼し、提案内容を比較することも重要です。会社によって販売戦略や得意分野が異なるため、自分の物件に合ったパートナーを選ぶことで、より良い条件での売却につながります。
築20年のマンションでも、タイミングと工夫次第で、相場に近い水準での売却を目指すことは十分可能です。時期だけにとらわれず、価格設定や内見の対応、不動産会社の選択など総合的に判断しながら進めることで、満足度の高い売却を実現できるでしょう。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー