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 ◇Prime Video Boxing 15▽WBC世界バンタム級挑戦者決定戦 同級1位フアンフランシスコ・エストラダ 《12回戦》 同級2位・那須川天心(2026年4月11日 両国国技館)

 WBC世界バンタム級挑戦者決定戦の前日計量が10日、都内のホテルで行われ、同級2位・那須川天心はリミットの53・5キロで一発パスした。約5カ月ぶりの再起戦へ金髪の一部を開運カラーのオレンジ系に染めたド派手なヘアスタイルで登場。元世界2階級制覇王者エストラダ戦での5戦ぶりKO勝利と世界挑戦権獲得への強い決意をにじませた。

 那須川は世界一ダサい髪形と自称する「マレットヘア」の一部をオレンジ色に染めた。「僕の今年の風水の開運カラー」と明かし、試合用グローブもオレンジと茶色を基調としたものを使用する。開運のKとオレンジのOで狙うはKO勝利。「そのつもりでいかないと勝てない相手。そういうマインドで戦う」と力強かった。

 計量後、エストラダと約10秒間のフェースオフ。キャリア50戦目のレジェンドと対峙(たいじ)し「強そう。ずっと戦っているだけある」。“ロマゴン”ことローマン・ゴンサレスら、世界的名手とも激戦を繰り広げた元王者のオーラを感じ取りながらも「俺もやってやるよ、という気持ち。腹の据わった男がどれだけ強い相手の前でパフォーマンスできるか」と臆するつもりはない。

 昨年11月、世界初挑戦で井上拓真(大橋)に判定負けし、格闘技人生初黒星。連敗は許されない再起戦を前に「いろんな困難を乗り越えて、やるべきことはやってきた。生き方の正解が明日出る」。那須川らしい言葉で「崖っ縁」の一戦への覚悟を示した。

 思えば初めて流れの中で相手を倒した(3回TKO勝ち)プロ4戦目のグローブカラーもオレンジだった。勝てば世界再挑戦の道が開け、井上拓へのリベンジの機会も得る。「人生の岐路。正直怖いところもワクワクするところもあるが、魂が動いている瞬間を味わえている。覚悟の決まった那須川天心を見てもらえたら」。限界か、覚醒か。ボクシング人生を懸けたリングに上がる。

 ▽天心のヘアスタイル 23年4月のデビュー戦は「新人ですから」とアッシュ系シルバーの丸刈り、25年2月の元世界王者モロニー戦では「銀河」をテーマにシルバーヘアで登場。この頃からマレットヘアがベースに。黒髪にした昨年6月の世界前哨戦では、サイドの刈りの部分に「天」のそり込み。同11月の世界初挑戦はチャンピオンカラーの金髪で挑んだ。