パンケーキ禁止で“ポケット亀” ブルワーズ・マーフィー監督のユーモアのセンスが話題
抜群のユーモアのセンスで知られるブルワーズのパット・マーフィー監督が、また話題を提供している。AP通信が報じた。
昨年8月の試合中、マーフィー監督はナショナルズ戦のダグアウトインタビューの最中に、ポケットからパンケーキを取り出して食べる姿を見せた。その試合は全国中継されており、この場面は瞬く間に話題となった。ブルワーズもこの流れに乗り、本拠地アメリカン・ファミリー・フィールドの日曜開催試合では、「マーフのポケットパンケーキ」を売店メニューとして販売するようになった。
そして3日夜、ブルワーズはロイヤルズ戦をApple TVで中継予定だったが、雨のため試合開始90分前に中止となった。試合前、Appleのリポーター、トリシア・ウィテカーのインタビューを受けたマーフィー監督は、「絶対にポケットパンケーキは出すなと言われたので」と前置きし、取り出したのが、いわゆる“ポケット・タートル(カメ)”だった。
「これはボビー・ジュニアだ。パンケーキは出したくなかったから、こうなったんだ」。監督は、長年の友人ボビー・ウィットと、その息子で対戦相手ロイヤルズのスター選手ボビー・ウィット Jr.にちなんで名付けたという。なお、このカメは正確には「スルカタリクガメ」で、体重は最大約45キロにまで成長する。
これはマーフィー監督によるセルフパロディ(自分のネタを自分でいじる)だ。「ポケットパンケーキはダメ」と言われれば、まさかの“リクガメ”を持ち出す。さらに、相手チームの俊足のスター選手の名前を、のんびり動くリクガメに付けるという対比が、スピードとスローのギャップを生み、笑いを誘う。その様子はSNSで拡散された。
それを見たある選手は「試合に勝ったら“ラリー・タートル(勝利を呼ぶカメ)”としてチームで飼おう」と提案したという。監督のユーモアは、チーム文化として表れる。過度な緊張感に包まれたチームでは、こうした“遊び”は生まれにくい。こうした余白があるからこそ、ブルワーズのように若手が伸びるチームが形づくられていくのである。
