【センバツ】左手首骨折の山梨学院・菰田「本当に悔しい」も逆転勝ちに「出てる時よりも少しうれしい」
◇第98回選抜高校野球大会第8日 2回戦 山梨学院 3―1 大垣日大(2026年3月26日 甲子園)
山梨学院が大垣日大(岐阜)に3―1で逆転勝ちし、2年ぶりにベスト8入りした。1回戦に続いて先発した左腕の渡部瑛太(2年)が初回に先制ソロを被弾も、9回1死まで3安打2四死球6三振1失点と力投。打線は6回に3番・金子舜(2年)の中前適時打で追いつき、7回には1番・石井陽昇(3年)が中前2点適時打を放って勝ち越した。
長崎日大との1回戦で本塁打を放ちながら、一塁守備で左手首を痛め「左橈骨(とうこつ)遠位端骨折」と診断された今秋ドラフト候補右腕の主将・菰田陽生(こもだ・はるき、3年)は包帯を巻いてベンチ入り。試合前ノックではボールボーイ、試合中は伝令を務めるなどチームを引っ張った。
これまで伝令を務めたことは「ほとんどない」そうで、「“落ち着いてニアベースだよ”ってのを伝えるだけだった。プラスアルファで少し声をかけた形ですね。全然緊張はしなかったです。伝令ってなったら自分が行くっていうぐらいの気持ちだった」と明かした。ベンチでは「どんな状況でも、エラーが続いたりミスが出た時でも声をかけることは心がけてました」と話し、「ケガをして試合に出れる状況じゃないんで、キャプテンとしての声かけであったり、チームを引っ張るっていう部分できょうはプレーさせてもらいました。ベンチで見てるだけで本当に何もできない状況で、自分以外の選手が勝ってくれたので、試合に出てる時よりも少しうれしい気持ちはありました」と心境を口にした。
左手首はまだ痛いという。吉田洸二監督からは「この春はもう厳しい状況なので、夏もう1回この甲子園に、投打で戻ってこられるように頑張ろう」とと言われたそうで、チームメートからも「“任せろ”という言葉だったり、不安にさせないような言葉をかけていただきました」という。気持ちの整理は「そんなに時間はかからなかった。“出れないからこそできることを精いっぱいやろう”という気持ちで試合に臨みました」と振り返り、「甲子園の舞台で出られることができないのは悔しいですし、キャプテンとしてこのフィールド内に立てないっていう部分も本当に悔しい気持ちが一番なんですけど、こうなったからには今の自分にできることを精いっぱいやって、このチームに貢献するしかないかなと思ってます」と語った。
