「品格のあるジェスチャー」悔しさをかみ殺して敵ナインを祝福 米主砲ハーパーの“決勝後の行動”に絶賛の嵐「敗者として理想的な振る舞いだ」【WBC】

敗れてナインが一様に悔しさを表す中で、気高く振る舞い続けたハーパー(C)Getty Images
“ドリームチーム”は、最後の最後で力尽きた。現地時間3月17日に行われたワールド・ベースボール・クラシック(WBC)の決勝で、米国代表はベネズエラ代表に2-3で敗戦。日本との激闘の末に準優勝に終わった前回大会の決勝に続いて、またも1点差で涙を呑んだ。
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豪華絢爛な陣容を揃えた米国は、大会前から「優勝の筆頭候補」と位置付けられた。1次ラウンドでは敗退の危機に瀕しながらも、なんとか突破。ただ、国内外からプレッシャーは高まりを見せ、とてつもない重圧と向き合いながら戦ってきた。
ゆえにナインの悔しさは想像に難くない。試合後の表彰式で選手の何人かは勝てなかった歯がゆさから、受け取った銀メダルをすぐに首から外し、憮然とした表情でダグアウトへと下がっていく様子も見られた。
そうした中で脚光を浴びたのは、主砲ブライス・ハーパーの行動だ。2点をリードされた8回裏に値千金の同点2ランを放ち、“勝利の立役者”になりかけていた33歳は、銀メダルを受け取った直後にベネズエラナインの方に歩み寄り、一人ひとりと握手を交わし、ライバルの勝利を祝したのである。
敗れたことへの苛立ちや怒りは間違いなくあったはずである。そうした状況でただ一人、相手の健闘を称えたハーパーの行動は、大きな称賛を集めた。米名物記者であるジョン・モロシ氏が一連の様子を自身のXで「とても品格のあるジェスチャーだ」と発信すると、野球ファンからも「素晴らしいスポーツマンシップ」「敗れてなおかっこいい」「敗者として理想的な振る舞いだ」「負けた後にこう振る舞えるのは、立派な男にしかできない」「彼はどんな時でもスーパースターだ」「これが敬意の示し方」と称賛の声が噴出した。
敗れてなお、気高さを失わなかったハーパー。彼の行動はベネズエラとの決勝をより崇高なものへと昇華させたと言えるのではないだろうか。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]
