雪どけとともに”つめあと”があらわに 記録的な大雪に見舞われた県北部 農業用ハウスの倒壊は大館市で122棟 秋田
この冬、記録的な大雪に見舞われた県の北部では、雪どけとともにその”つめあと”があらわになってきています。
一時、積雪が1メートルを超えていた大館市では、農業用のビニールハウスの倒壊が相次いでいて農家が今後に不安を抱えています。
道路を離れると、まだ50センチほどの雪が残る大館市。
農家 小野潤さん
「こちらになります」
雪どけとともに農業への被害が次々と明らかになってきています。
「こちらが今回大雪で倒壊してしまった私のビニールハウスになります」
記者
「朝来て見た瞬間はどんな思いでしたか?」
小野潤さん
「びっくりして声にならなくて『いやー、、、本当に一晩でこんないってしまったか』っていうのでびっくり、ただただびっくりでした」
キュウリを栽培するこちらのビニールハウス。
奥行きは20メートルありますが、大部分がつぶれてしまいました。
降り積もった雪の重みに耐え切れなかったのか、金属製の支柱も曲がってしまっています。
農業を始めて8年目、小野潤さんです。
被害にあったビニールハウスは2年前に建てたばかりでした。
小野潤さん
「手ごたえみたいのはあった中で、この先どんどん増やしていきたいなという思いがあった中でのことだったのでちょっと、、、はい衝撃を受けております」
2月上旬にかけて降り続いた雪。
小野さんは毎日2回除雪を行っていましたが、それでも追いつかなかったといいます。
このハウスは高さが3メートルほどありますが、この冬はすっぽりと雪に覆われました。
大館市によりますと、市内では、わかっているだけで122棟のビニールハウスが倒壊しました。
17年前に妻のふるさとへ移り住み、その後、農業を始めた小野さん。
ビニールハウスでのキュウリ栽培が軌道に乗った矢先の出来事でした。
小野潤さん
「次のシーズンの作付けでこれから忙しくなるタイミングでのことだったので、ちょっと見通しがつかなくて、ちょっと困っているような感じです」
一方、被害を少しでも軽減しようとする動きも。
県は26日、鹿角市で果樹農家向けの講習会を開きました。
鹿角市内では特産のリンゴやモモの木の枝が折れる被害が相次いでいます。
枝折れの被害は、雪どけとともに、さらに拡大することが懸念されています。
少しでも収量を確保するため、26日は県の果樹試験場の研究員が折れた枝をいち早く修復するコツを農家に伝えました。
県園芸振興課 平良木朱美さん
「県北でこれまでにない大雪、経験したことがない大雪ということなので、農家さんがやはり離農してしまうのではないかということをいちばん懸念しております。これからについては今回の研修会などを参考にしていただいて、ぜひ早く園地を復旧していただいて営農再建に向けて動きだしてくれればいいかなというふうに思っております」
記録的な大雪による被害の全容がわかるのはまだこれから。
春の足音ともに被害を受けた農家の苦悩も深まっています。
※午後6時15分からのABS news every.で放送します