「次、飲んだら誰かを殺します」元TOKIO・山口達也さん(53) “依存症克服”への壮絶な道のりとは【第1話】
元「TOKIO」山口達也さん “依存症との戦い”を語る
2度のトラブルで芸能界を引退した、元「TOKIO」の山口達也さん(53)が、岡山市内で講演会を開きました。
【画像を見る】真剣に、時に笑みを浮かべながら話す 元TOKIO・山口達也さん
山口さんは、人気グループ「TOKIO」のメンバーとして多方面で活躍しながらも、2018年に未成年にわいせつな行為をしたとして、所属事務所の契約を解除。
さらに2020年には、酒気を帯びた状態で交通事故を起こし、その後「アルコール依存症」と診断されました。
現在は、講演活動を通じて、病気との向き合い方を伝えています(【画像①】は真剣な表情で講演を行う山口達也さん)。
講演会を主催したのは、少年院や刑務所から出所した人の就職や衣食住をサポートし、更生につなげる活動をしている「職親(しょくしん)プロジェクト」です。語られたのは「アルコール依存症の恐ろしさ」、そして「社会復帰するために必要な心の持ち方」でした。
【第1話】「次、飲んだら誰かを殺します」 “依存症克服”への壮絶な道のり
【第2話】「俺は死ぬまで酒を飲む」仕事の量=仕事の成功の量と考え
【第3話】「パンツ一丁で酒を買いに行った?」目の前に買った記憶のない焼酎
【第4話】 未成年者にわいせつ行為発覚「不祥事で全てをなくした、自業自得です」
【第5話】 2度目の不祥事は飲酒運転事故 初めて言えた「助けてください」
【第6話】 羨み・恨みが自分を壊した「何でアイツばっかりうまくいくんだ」
【第7話】「見たくなかった過去をもう一度受け入れて」依存症回復への道
【第8話】「苦しいことは全て酒で忘れようとしていた、今は...」
2つの不祥事で「全てをなくした」
スーツに眼鏡姿で演壇に立つ山口さんは、背筋を伸ばし、はっきりとした口調で、自らの体験を語り始めました【画像②】。
(山口 達也さん)
「皆さん、今日起きた時、ワクワクしてました?毎朝起きた時に『なんか、だる』とか『めんどくさ』とか『いいことないんじゃねえかな』みたいな。。。そんな風に目覚めることが多いんじゃないでしょうか?」
TOKIOのメンバーとして、多岐にわたる活躍をしていた山口さんは、2つの不祥事を起こし、これまでのキャリアが全てなくなってしまいました。今は、ようやくセカンドチャンスを目指しながら、この壇上に立てているのだといいます。
(山口 達也さん)
「私は現在、朝起きた時にとってもワクワクしています」
「何もない一日だとしても、朝起きた時に『今日いいことあるんじゃないかな』という風に、ワクワクしてスタートするっていうのは、やっぱり自分の考え方・心の持ち方であって、これは人に左右されるもんじゃないと思っています」
「成功した、成功させてもらった人生を自分で壊した」
(山口 達也さん)
「私はたまたま成功した、成功させてもらったのかな。周りの人たちに押し上げてもらってつかんだ人生ですが、それを自分で壊した。私はある病気と向き合っているわけです」
山口さんが患っているのは「アルコール依存症」...完治しないと医師に宣告されたといいます。しかし山口さんは、この病気と一生付き合っていこうと決めました。
(山口 達也さん)
「私は現在、アルコール依存症です。5年前にアルコール依存症であるということを『認めました』。この言い方が非常に大切です」
「それと同時に、5年間お酒が『止まっています』。5年前にお酒を『やめた』訳ではありません。5年間『止まっている』という表現をします、われわれ依存症者は。薬物も、ゲームも一緒だと思います」
「私はこのあと新幹線で帰りますが、岡山駅で飲んでしまうかもしれない。ステージを降りたら飲んでしまうかもしれません。そういう病気なんですね。約束ができない」
「私は次、お酒を飲んだら誰かを殺します」
(山口 達也さん)
「なぜやめるとは言えないか...『やめました』『やめるんだ』『誓います』『一生飲みません』ということを言い続けて、ことごとくそれが叶わなかった。つまり『宣言したことが守れない人間』になる。守れない人間は信用がなくなり、人がいなくなる」
「『あいつはうそつきだ』と言われてしまうから、私たちのような依存症者は『やめました』ということはなかなか言いづらいんですね」
「また嘘つきになってしまう。。。この病気、克服しなければいけません。克服しないと、私は次、酒を飲んだら死にます。私は次、お酒を飲んだら誰かを殺します」
「依存症は治らない病気」「一生飲まない、が非常に難しい」
5年前に飲酒運転で事故を起こした山口さん。「次飲んだら、同じことをやるだろう、もっとひどいことをやるだろう」と語ります。
(山口 達也さん)
「依存症は治らない病気で、悪くなることはあっても、良くなることは一生ないそうです。私はこの後お酒を飲んだら5年前よりもひどい酔い方をするそうです」
「方法はたった一つだけです。アルコールを一口も、一生飲まない。ただこれが非常に難しいんですよね、一口も飲まない、ということが」
「簡単に言うと、脳のコントロール障害」
(山口 達也さん)
「私は現在53歳です。お酒を飲まなければ30年くらい生きられるのかな。ただお酒を飲めば20年、10年、5年、、、分からないです。どういう風に死ぬか分からないです」
依存症とは何なのか。山口さんは「治らない」「否認の病」、、、「簡単に言うと、脳のコントロール障害」と説明します。
(山口 達也さん)
「意思が働かない、ってどういうことなんだと。意思を働かせて人は生きているわけですよね。そもそも『気合を入れる』とか『約束をする』とか『絶対になんとか』、ということが働かないんだそうです」
この説明をすると、みな首をかしげるといいます。依存症者に会ったことがない人、もしくは何度も失敗を繰り返してしまう人には理解が難しい。。。「依存症はコントロールができない病気」なのだと訴えます。
「結局だから、私はこの先飲んでしまうかもしれないし、やめ続けるしかないわけです。そのためには『いろんなことをやるしかない』わけです」
そして山口さんは、依存症からの回復について語りました。まず体から回復し、その先に心の回復が待っている。非常に時間がかかるプロセスなのだそうです。
(山口 達也さん)
「飲まなければ、依存症っていうのは回復するそうです。『回復』という言葉です」
「分かってるんです、これをやったらダメだと。でも…」
体が回復すると「自分が治った」と思ってしまい、また酒を飲んでしまう人がいるといいます。大切なのは「心の回復」これが時間がかかるのだと訴えます。
(山口 達也さん)
「分かってるんです。『これをやったらダメだ』と。薬物だと『違法だからやめるんだ』とか『やっちゃいけないんだ』とか、そういうところにいないですよね」
「どんなに約束してもやめられない、でもやめ続けなければいけない」
では、なぜ山口さんは「アルコール依存症」になっていったのでしょうか?その経緯について語り始めました。
【第2話】「俺は死ぬまで酒を飲む」仕事の量=仕事の成功の量と考え
【第3話】「パンツ一丁で酒を買いに行った?」目の前に買った記憶のない焼酎...
【第4話】 未成年者にわいせつ行為発覚「不祥事で全てをなくした、自業自得です」
【第5話】 2度目の不祥事は飲酒運転事故 初めて言えた「助けてください」
【第6話】 羨み・恨みが自分を壊した「何でアイツばっかりうまくいくんだ」
【第7話】「見たくなかった過去をもう一度受け入れて」依存症回復への道
【第8話】「苦しいことは全て酒で忘れようとしていた、今は...」
に続く
【第1話】「次、飲んだら誰かを殺します」 “依存症克服”への壮絶な道のり

