急激な円安相場の終焉か?混迷続くドル円相場! 外為オンライン・佐藤正和氏
また、8月10日に発表される「CPI(消費者物価指数)」、FRBが重視する食品やエネルギーを除く「コアCPI」をはじめとして、製造業PMI、新築住宅販売件数(共に8月23日発表)といった指標は注意深く見ていく必要があると思います。
ちなみに、7月28日に発表された「週間失業保険申請件数」は、25.6万件。前週の指標では今年1月の第4週以来の26万件超えとなりました。失業保険を申請する人の増加は景気後退を示唆する前兆かもしれません。このような指標が次々に発表され続ければ、利上げのスピードは弱まり、ドルが売られ円が買われるトレンドに転換する可能性もあります。
――日本銀行は、相変わらず頑なな姿勢を守っていますが……?
米国を筆頭に世界中が金利を引き上げている中で、日本銀行だけが金融緩和の方針を崩していません。7月21日に行われた日銀金融政策決定会合後の記者会見でも、黒田日銀総裁は「金利を引き上げるつもりは全くない」と言い切りました。
日本銀行が置かれている立場を考えると、確かに量的緩和を転換すると宣言したり、イールドカーブコントロールに修正を加えたりするような政策変更は容易にはできそうもありません。ただ、黒田総裁の発言はあくまでも「自分の任期中」という条件付きのコメントだと思われます。
いずれにしても、日本ではインフレが徐々に進行しており、毎月のように生活必需品が値上がりしている状態です。いずれ何らかの形で、現在の金融政策が見直される可能性があるかもしれません。
――8月の主要通貨の予想レンジを教えてください。
8月は、2日に「オーストラリア準備銀行(豪中央銀行)」、4日にはイギリスの中央銀行「イングランド銀行」の政策決定会合が予定されており、豪中銀は利上げも予想されています。その一方で、日銀やFOMC、ECB(欧州中央銀行)は予定されておらず、金利面では大きな動きはないと考えていいでしょう。
その半面で、投資家の多くが夏休みとなるため、ボラティリティの高い相場になることが予想されます。最近のドル円相場では1日に3円程度動くケースもあり、変動幅の大きさに注意が必要です。8月の予想レンジは次の通りです。
●ドル円……1ドル=130円−137円
●ユーロ円……1ユーロ=134円−140円
●ユーロドル……1ユーロ=1.000ドル−1.045ドル
●英国ポンド円……1ポンド=160円−168円
●豪ドル円……1豪ドル=92円−96円
−−8月の為替相場で注意すべきことは?
ドル円相場に関しては、FOMCによる0.75%の金利引き上げ、そして四半期GDPの発表という大きなハードルを通過したことで、1ドル=140円台突破にチャレンジという状況から、一転して1か月半ぶりの132円台にまで円安が進みました。8月がどんな相場になるのかは、やはり今後発表される各種の景気指標次第と言っていいと思います。米国、中国共に景気を減速させており、その影響がどんな形で出てくるのかを見極める1か月といっていいでしょう。
むろん、ロシア・ウクライナ情勢の変化にも注意する必要があります。事態が変化すれば原油や食料など、資源価格に大きな影響をもたらすかもしれません。いずれにしても、ドル円相場はこの3か月で13円ほど動いており、ボラティリティが高いうえに、経済の先行きも不透明です。
FX取引では、あまり深追いはせずに、淡々とテクニカル指標などを参考にしながらポジションを抑え気味にトレードすることが大切です。1ドル=140円手前で買ってしまっている人も含めて、あまり無理せずに深追いはしないことです。波乱含みの相場では、「利益を細かく積み上げる」トレードをすることが基本です。(文責:モーニングスター編集部)
ちなみに、7月28日に発表された「週間失業保険申請件数」は、25.6万件。前週の指標では今年1月の第4週以来の26万件超えとなりました。失業保険を申請する人の増加は景気後退を示唆する前兆かもしれません。このような指標が次々に発表され続ければ、利上げのスピードは弱まり、ドルが売られ円が買われるトレンドに転換する可能性もあります。
米国を筆頭に世界中が金利を引き上げている中で、日本銀行だけが金融緩和の方針を崩していません。7月21日に行われた日銀金融政策決定会合後の記者会見でも、黒田日銀総裁は「金利を引き上げるつもりは全くない」と言い切りました。
日本銀行が置かれている立場を考えると、確かに量的緩和を転換すると宣言したり、イールドカーブコントロールに修正を加えたりするような政策変更は容易にはできそうもありません。ただ、黒田総裁の発言はあくまでも「自分の任期中」という条件付きのコメントだと思われます。
いずれにしても、日本ではインフレが徐々に進行しており、毎月のように生活必需品が値上がりしている状態です。いずれ何らかの形で、現在の金融政策が見直される可能性があるかもしれません。
――8月の主要通貨の予想レンジを教えてください。
8月は、2日に「オーストラリア準備銀行(豪中央銀行)」、4日にはイギリスの中央銀行「イングランド銀行」の政策決定会合が予定されており、豪中銀は利上げも予想されています。その一方で、日銀やFOMC、ECB(欧州中央銀行)は予定されておらず、金利面では大きな動きはないと考えていいでしょう。
その半面で、投資家の多くが夏休みとなるため、ボラティリティの高い相場になることが予想されます。最近のドル円相場では1日に3円程度動くケースもあり、変動幅の大きさに注意が必要です。8月の予想レンジは次の通りです。
●ドル円……1ドル=130円−137円
●ユーロ円……1ユーロ=134円−140円
●ユーロドル……1ユーロ=1.000ドル−1.045ドル
●英国ポンド円……1ポンド=160円−168円
●豪ドル円……1豪ドル=92円−96円
−−8月の為替相場で注意すべきことは?
ドル円相場に関しては、FOMCによる0.75%の金利引き上げ、そして四半期GDPの発表という大きなハードルを通過したことで、1ドル=140円台突破にチャレンジという状況から、一転して1か月半ぶりの132円台にまで円安が進みました。8月がどんな相場になるのかは、やはり今後発表される各種の景気指標次第と言っていいと思います。米国、中国共に景気を減速させており、その影響がどんな形で出てくるのかを見極める1か月といっていいでしょう。
むろん、ロシア・ウクライナ情勢の変化にも注意する必要があります。事態が変化すれば原油や食料など、資源価格に大きな影響をもたらすかもしれません。いずれにしても、ドル円相場はこの3か月で13円ほど動いており、ボラティリティが高いうえに、経済の先行きも不透明です。
FX取引では、あまり深追いはせずに、淡々とテクニカル指標などを参考にしながらポジションを抑え気味にトレードすることが大切です。1ドル=140円手前で買ってしまっている人も含めて、あまり無理せずに深追いはしないことです。波乱含みの相場では、「利益を細かく積み上げる」トレードをすることが基本です。(文責:モーニングスター編集部)
