中国では、日本と違って「イングリッシュ・ネーム」を持っている人が少なくない。英語の教師など他人につけてもらったり、自分で付けたりしているようだが、「日本名」を使っている人もいるそうだ。(イメージ写真提供:123RF)

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 中国では、日本と違って「イングリッシュ・ネーム」を持っている人が少なくない。英語の教師など他人につけてもらったり、自分で付けたりしているようだが、「日本名」を使っている人もいるそうだ。中国のQ&Aサイト・知乎に、「自分に日本名を付けたがる人がいるはなぜ?」と題するスレッドが立ち、意見を求めている。

 寄せられた回答を見ると、中国国内で日本名を付ける人は主に「ネットのハンドルネーム」で使っているようだ。漫画に出てくるような名前を使っている人がほとんどで、「明日香や遥などばかり」だという。そういう人を見ると、自分の中二病時代を思いだしてクスっとしてしまうと書き込んでいる人がいた。

 他に多かったのが「日本に住んでいる人」のケースで、日本人と結婚した人や国籍を取った人、仕事の便宜上日本名を付けている人もいるようだ。日本人と結婚したという中国人女性は、病院や幼稚園との関わりで夫の姓を名乗ったが、同じような中国人が好きな姓を名乗っているのを見て「好きな芸能人の姓にすれば良かった」と後悔していた。

 また、在日中国人に多かったのが、「レストランの客待ち名簿に名前を書く時」だけ適当な日本名を使うというもので、中国名を書いても良いのだが、呼ばれる時に注目されるのが気になるとしていた。これは珍しい姓を持つ日本人にもありがちなことだ。レストランの電話予約で本名を言うと聞き取ってもらえないという人も少なくなく、仕方なく適当な日本語名を使って乗り切っているとしていた。

 日本名を付ける中国人には、いくつかの理由があるようだが、全体として英語名を付ける人ほど多くはなく、中国国内ではネット上でのハンドルネームにほぼ限られており、決して普遍的な現象ではないと言えるだろう。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)