ウィザーズから全体9位指名を受けた八村塁【写真:Getty Images】

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マイケル・ジョーダン氏でお馴染みの有名ブランドと契約

 米プロバスケットボールNBA)のドラフト会議は20日(日本時間21日)、八村塁(ゴンザガ大)が日本人初となる1巡目でウィザーズから全体9位指名を受けた。将来の活躍が期待される八村が「ジョーダン・ブランド」と契約することを21日(同22日)、同ブランドを展開するナイキ社が公式サイトで発表した。

 八村がスーパースターの仲間入りを果たす。バスケ界のレジェンド、マイケル・ジョーダン氏(米国)の名を冠した「ジョーダン・ブランド」。元々はバスケの競技用シューズとして販売が始まったが、デザインや機能性、ジョーダンの人気も相まって世界的に一世風靡した。ジャンプの滞空時間が長いことから「エア」のニックネームで親しまれた同氏。「エア・ジョーダン」シリーズは日本でも馴染みのあるシューズだろう。

 八村は、2017年ドラフトでNBA入りしたボストン・セルティックス所属のジェイソン・テイタム(米国)とともに同ブランドの仲間に。日本人初の契約となり、今回の発表では、今年のドラフト指名受けた選手は八村だけだった。

 ジョーダン・ブランドのクレイグ・ウィリアムズ社長は、ナイキ社の公式サイトで「ルイはコート上でも、ここに至るプロセスでも、すでに歴史を作っている。彼は日本全体にとってのヒーローになったのだ。私にとって最も印象的なことは、彼ら2人の特筆すべき才能ではなく、コートの内外で見せるしっかりした人格と成熟した姿だ」と歓迎している。

スターになれば、将来は“ルイ・ブランド”の誕生も

 八村も「ジョーダン・ブランドのファミリーの一員になることは、とても特別な気持ちです」「ジョーダン・ブランドは世界でトップの会社の一つで、その一員になれることは素晴らしいことです」と喜びを表現。同ブランドの公式サイトにも八村の写真とともに、若き逸材の経歴が紹介されている。

 同ブランドの契約選手には、2016-17年シーズンにNBAのMVPを受賞したオクラホマシティ・サンダーのラッセル・ウェストブルック(米国)やロンドン五輪などで米国の金メダル獲得に貢献したヒューストン・ロケッツのカーメロ・アンソニー(米国)らも在籍。八村への期待値の高さがうかがえる。

「エア・ジョーダン」が世界的に流行して以降、スター選手の名を冠したブランドが多数誕生。レブロン・ジェームス(米国)の「レブロン・ブランド」なども存在している。八村も“ルイ・ブランド”への道を目指し、一流選手への階段を駆け上がっていく。(THE ANSWER編集部)