母親との旅行をインスタグラムに投稿するなど、現在はすっかり親孝行イメージの芸人・オリエンタルラジオの藤森慎吾さん

とてもすばらしいとは思いつつ、母親と旅行なんて恥ずかしすぎてできない…! そんなR25世代でもできる親孝行の方法ってあるのでしょうか?

藤森さんに「親孝行のコツ」を聞きました!

親孝行のきっかけは、出演していた高齢者向け情報バラエティ


【藤森慎吾(ふじもり・しんご)】1983年生まれ、長野県出身。お笑いコンビ・オリエンタルラジオのツッコミ担当。テレビからネットまで数々のバラエティ番組に出演する一方で、ダンス&ボーカルユニット「RADIO FISH」のボーカルとしても活躍中

編集部・N:
番組本番前のお忙しいところお時間いただき、ありがとうございます!

藤森さん:
ぜんぜんでぇ〜す。よろしくお願いします!

編集部・N:
インスタグラムに、お母さんとのほほえましい写真を投稿されているなど、藤森さんはすごく「親孝行」ですよね! 昔からそうだったんですか?

@fujimori_shingo0317さんのInstagramの投稿

「チャラ男なのに親孝行」と話題になった母・美代子さんとの2ショット

藤森さん:
30歳を過ぎたころからですね。20代のころは親孝行なんて頭になかったです。

編集部・N:
そのころから親孝行するようになった理由は何なのでしょうか?

藤森さん:
数年前から『爆報! THEフライデー』という情報バラエティに出てるんですけど、そのころからテレビのゴールデン枠でやってるバラエティに、医療とか老後問題とか高齢者向けの内容が増えてて。

そういうVTRを観て、いろいろ考えさせられちゃったんですよね〜。


番組出演を通じて、「これがもし自分の親だったら…」という思いがよぎったのだそう

編集部・N:
出演されていた番組が親孝行のきっかけだったんですね。

藤森さん:
そうですね。そういう番組に出てくるVTRって暗くて重〜いんですよ。つらい老々介護、厳しい年金生活、孤独に田舎暮らしをする親…みたいな。

それを観ていて「ああ、自分はやれるうちに親孝行しておこう」と思いましたね。

編集部・N:
20代のころはそういう感情はなかったんですか?

藤森さん:
あのころはもう自分のことばっかりでしたからね。長野のイナカから出てきたんで、東京で好きなことやってやろう! みたいな。まあ若いヤツなんてそうですよね(笑)。

子どもや義理の母の世話。「無償の愛には無償の愛で返したい」と思った



藤森さん:
もうひとつのきっかけは、大人になるにつれて、昔は知らなかった「母親の苦労」を初めて知るようになったことです。

編集部・N:
それはどういうことですか?

藤森さん:
あるとき母親が「結婚して40年、自由なんてなかった…」とつぶやいたんですよ。

うちは父親が長く海外赴任しているので、僕ら子どもたちが実家を離れたあとは、母親と祖母だけで暮らしてて、嫁姑関係でいろんな苦労があったと。子どもの世話が終わったと思ったら、祖母の世話をしなくちゃいけなくなって。

編集部・N:
うーん、重い言葉ですね…。しかしお母さん世代の女性は、そういう生活をしてる人も多そうです…

藤森さん:
その言葉が「ああそうなんだ…」と結構ショックで。

そこから、「確かにこの人は、子どもや義理の母のためにいろいろしてきたんだな」って実感するようになったんです。

例えば、学生時代は当たり前に感じていた毎日の弁当。僕は毎朝6時に家を出てたんで、それまでに弁当作るってことは4時半とかに起きてたんですよ。めちゃくちゃ大変ですよね?

編集部・N:
はい…。相当大変です。

藤森さん:
でもそれを「やってあげてる」と母親は言わない。「無償の愛」があるからだと思うんです。だから僕は「無償の愛には、無償の愛で返してあげたい」と思った。

編集部・N:
「無償の愛には、無償の愛で返してあげたい」…。すばらしすぎる!

親孝行とは「顔を見せること」。母親と2人で毎年旅行に行くように



編集部・N:
そこから、具体的にどのような親孝行をするようになったんですか?

藤森さん:
一応、デビュー当時(2005年)から親にお金は送ってたんですよ。ありがたいことに、デビューしてすぐブレイクできて、仕送りできる環境にありましたから(笑)。

編集部・N:
やっぱりエライですね…。それも立派な親孝行ですよ。

藤森さん:
いやぁ、そのときはただなんとなくお金を送ってただけですからね…。30歳を過ぎて、親孝行はお金じゃなく、「親に顔を見せること」だと思うようになりました。ベタですけどね!

それで母親を旅行に誘ったんですよ。

@fujimori_shingo0317さんのInstagramの投稿

母親との旅行。この恋人風ショットはスゴイ

藤森さん:
「いつ空いてる?」「どこそこで待ち合わせね〜」みたいな軽いノリで誘ったら、でっかいキャリーケース引きずりながらルンッルンで来ましたよ(笑)。

編集部・N:
まるで恋人同士のノリですね。

藤森さん:
ですね〜。最初は、「旅行先で母親と写真撮ったら何かの番組で使えるかな」ぐらいの気持ちだったんですよ。まあ芸人なんでね。

でも、“ずっと自分の人生を犠牲にしてきた”と言っていた母親がルンルンで喜んでいるのを見たら、純粋にもっと喜ばせたい! って思ったんです。

編集部・N:
それは確かに、そういう気持ちになりそうですね…

藤森さん:
そこから毎年旅行にしてますね。京都、箱根、長野の温泉宿、金沢…

母親と一緒に温泉も入ります(笑)。「これインスタにあげるからね」「またアンタは! はいはいどうぞ」みたいなやりとりも結構楽しいっすよ。

でも、親孝行ってやっぱり恥ずかしい…どうすればいいの?



編集部・N:
とってもいいお話だし、親孝行が大事なのはわかるんですが、とはいえ親孝行って恥ずかしいものじゃないですか。

なんとなく気まずくて親孝行ができないというR25男子は多いと思うんですが…

藤森さん:
そうですけどねぇ、恥ずかしがっているのは息子だけですよ! 親は絶対に喜ぶんです。

だったらそんな恥ずかしさは捨てておけばいいんですって。

編集部・N:
うーむ…。じゃあ、「いきなり旅行はハードルが高い」というR25男子はどうしたらいいですかね?

藤森さん:
電話をするだけでいいんじゃないですかね。イナカでつまんなそうに「自由がない」って言ってたウチの母親も、要するに人とのコミュニケーションがないことを嘆いてたと思うんで。

編集部・N:
親と電話をしてもつまんないと思ってしまうんですよね…

藤森さん:
つまんないっすよ! 母親の話なんて。もう何回も聞いたことばっかり話すし(笑)。

「自治会のナントカさんが、自分のところの草むしりしかしないの」とか言われても、そんな人会ったこともないよ! っていつも思います(笑)。

別にそれで普通なんじゃないですかねぇ。ただ、否定はしないように「へぇ〜すごいねぇ」「それは大変だったね」と“肯定的に”聞き流してますけどね。

編集部・N:
そうか…聞き流していいんですね。

親孝行はモテる。そんなモチベーションでいい



藤森さん:
あと思うのは、僕みたいに母親と堂々手をつないで歩くのって「カッコいいな」と。

女子にも絶対モテますよ。僕はモテのためにやってるわけじゃないですけど(笑)。親孝行にハードルを感じている男子には、「親孝行するとモテるぞ!」って書いといてください。そういうモチベーションもアリでしょ。

編集部・N:
なるほど。

ではこの先、藤森さんの親孝行がどう進化していくか教えてください!

藤森さん:
やはり「孫の顔を見せる」ですかね(笑)。

兄に子どもがいるんですが、孫と遊んでいるときの親は一番うれしそうです。僕も子どもを連れて夏休みに帰省する…なんていうのが夢なんで、いつかそうできればと思ってます!

藤森さんは、最後に「(親孝行は)まだいいかな、なんて言ってるうちに親はいなくなっちゃいますからね」とひと言。

「2人で旅行」はハードルが高いかもしれませんが、たまには話を聞いたり、元気な姿を見せたり、それだけでも立派な親孝行になる…。

週末、ひさびさに実家に電話でもしてみようかな!

〈取材・文=編集N(新R25編集部)/取材=天野俊吉(@amanop)/撮影=冨永智子〉

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