「お餅」何個まで食べていい? 実はダイエットの味方になる“正しい食べ方”を栄養士に聞いた
もうすぐお正月ですね。お正月といえば、お餅を食べる機会が増えますよね。ところで、なぜお正月にお餅を食べるのでしょうか?
お餅は、神さまに捧げる神聖な食べ物であり、お正月に神棚から下ろしてお餅を食べることで、一年の無病息災を祈る気持ちが込められています。
お正月にお餅を食べる習慣ができたのは、平安時代にまでさかのぼると言われています。正月行事「歯固めの儀」をきっかけに、お正月にはお餅を食べるようになったのです。
お正月にお餅を食べる際には、そのことを思い出しながら、ありがたくお餅をいただきたいですね。
お餅の意外な健康効果や気になるアレコレを栄養士に解説してもらいました。
■お餅がダイエットに効くって本当!?
年末年始はごちそうを食べる機会が多く、身体に負担をかけがち……。特にお餅を食べ過ぎて体重が増えてしまった、なんて人もいるのではないでしょうか。
本来冬場にお餅を食べる機会が多いのは、原料のもち米に胃を温める効果があり、冷え性を改善して元気に暮らせるようにという意味があったそうです。お餅は太りやすいというイメージがありますが、実は食べ方を工夫すればダイエットの味方にもなってくれるのです。
■お餅の意外な効能
お餅の主な栄養源である炭水化物は、体内で消化されてブドウ糖になります。ブドウ糖は脳を活性化させる働きがあります。お餅は白米に比べブドウ糖に変わるスピードが速いため、朝食に食べると頭が冴えて思考力が高まるのでオススメです。
またお餅の粘りは間食を防ぎます。原料のもち米のでんぷん質は白米と比べると消化は早いですが、蒸してお餅にすることで粘りが出るため、消化酵素による分解速度が遅くなり腹持ちがよくなります。食事にお餅を食べることで満腹感が長く続き、間食防止に効果的です。
また、コンパクトに栄養補給できる点から、マラソン選手やアスリートが試合前に食べることも多いです。お茶碗に盛られたご飯は食べる気になれないけれど、お餅であれば気軽に食べられるため試合前に2〜3個食べる、なんていうことも多いようです。
■大根おろしはお餅の消化を助ける
ゆっくり消化されるため「お餅は腹もちが良い」ですが、早く消化してエネルギーにかえたい、という時には大根おろしをからませると効果的です。
大根に含まれているアミラーゼは消化を促してくれる酵素なので、一緒に食べることでお餅の消化を促してくれます。アミラーゼは胃もたれや胸焼けを起こしにくくする作用もありますので、年末年始で食べ過ぎたときには非常に効果的です。
■こんな風に食べると効果的!
1.食べる量は、1日に2個まで
切り餅2個分のカロリーは、ごはん一膳分よりも少なめですが、食べすぎると太る原因になるので注意が必要です。ご飯1膳は切り餅2つ分と同じくらい、と覚えておくとよいでしょう。
またお餅は主成分が糖質なので、夜遅くは禁物! できれば日中に食べることをおすすめします。あんこなどをトッピングすると、その分カロリーも上がりますのでご注意ください。
2.よく噛んで食べる
喉に詰まらせてしまうケースも少なくないので、よく噛んで食べましょう。噛むことで脳を刺激し、少量でもお腹は満足するはずです。
内閣府の食品安全委員会によると、餅は窒息事故頻度が最も高い食べ物であるとのことです。餅の窒息事故の被害者の8割以上が高齢者である、とのデータもあります。お餅を食べる際は、少量ずつ、よく噛んで食べましょう。
3.食べ合わせを意識する
お餅は食物繊維と一緒に食べることで脂肪の吸収を促進してくれます。大根おろしをまぶして食べるとお餅の消化を助けるとお伝えしましたが、お餅には色々な食べ合わせができます。
お雑煮では、お餅をやわらかく煮込んでいるため、消化がよくなります。繊維質の多い野菜をたっぷり入れることで、消化を助け、脂肪になりにくくなります。お雑煮の具に鶏肉などたんぱく質を入れると、満腹感も増し、お餅の食べ過ぎも防いでくれます。食後の体温を上げたり、栄養バランスもよくなります。お雑煮はお肉やお野菜をたっぷり入れて食べましょう。
昔から食べられてきたお餅には体を温めたり、少量でも効率よく身体のスイッチをONに切り替えてくれる役割があります。忙しい現代人にも是非、おすすめしたい食材です。
お正月にお餅を食べる際には、一年の無病息災を祈って、ありがたくいただきましょう。

