ロバーツ監督「それこそがエースの証」 強力打線ねじ伏せた山本由伸に最敬礼「抑える術を知っている」
◇ナ・リーグ ドジャース9―1フィリーズ(2026年5月31日 ロサンゼルス)
ドジャースは5月31日(日本時間6月1日)、本拠でのフィリーズ戦に快勝し、5カード連続の勝ち越しを決めた。先発の山本由伸投手(27)は5回1/3を4安打無失点と好投し、今季5勝目をマーク。メジャー自己最多タイとなる10奪三振を奪い、防御率も2.86にまで良化した。デーブ・ロバーツ監督(54)はエースの投球内容を絶賛した。
圧巻の奪三振ショーだった。初回、両リーグトップ22本塁打を記録している先頭のシュワバーは内角低めのシンカー、3番ハーパーは外角低めのカットボールで見逃し三振。いずれも最初はボールと判定されたが、捕手ラッシングのABS(自動投球判定)チャレンジでストライクに覆った。絶妙な制球力にドジャースタジアムは沸き返った。
5回1死二、三塁のピンチも集中力でしのいだ。シュワバーを97.5(約156.9キロ)直球で空振り三振、続くターナーはシンカーで見逃しの3球三振に仕留めた。強力打線に対して慎重に攻めていった結果、球数がかさみ、6―0の6回1死一塁の場面で降板とはなったが、ベンチへ戻る際には5万677人のファンから盛大なスタンディングオベーションを受けた。
この日54回目の誕生日を迎えたデーブ・ロバーツ監督は「今日は直球の制球があまり良くなかった。それでカウントが深くなった場面が多かったと思う。ただ、大きなダメージは受けなかった。その分、球数が増えてしまったけどね。6回まで行かせたかったし、実際そこまでは行けた。でも、それ以上無理をさせたくなかった。それでも、由伸や翔平のような選手はベストの状態でなくても、5回以上を無失点で投げられる。そこが彼らの凄さ」と称賛。ベストの投球ではないながらも、強力打線をねじ伏せた力に「本当に優れた投手というのは、最高の状態じゃなくてもメジャーの打者を抑える術を知っているんだ」と絶大な信頼感を口にした。
5回の場面を試合のポイントとして挙げ「それまで大きなプレッシャーのかかる場面はなかったけれど、あそこは試合の重要な分岐点だった。そこで彼が切り抜けたこと、それこそがエースの証なんだ。あれができるのがエースだし、彼はまさにそれをやった。もし球数に余裕があれば6回も投げられただろうけど、次回に期待だね」と称賛は止まらなかった。
