現場検証が続く母娘の遺体が見つかった住宅(20日午後2時27分、兵庫県たつの市で、読売本社ヘリから)=近藤誠撮影

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 兵庫県たつの市の住宅で19日、住人の母娘が血を流して死亡しているのが見つかった事件で、玄関の外側で血痕が見つかったことが、捜査関係者への取材でわかった。

 県警は20日、現場検証と捜索を始めたが、凶器は見つかっていない。2人とも首や上半身に複数の刺し傷や切り傷があり、県警は、殺害された可能性があるとみている。21日に司法解剖し、死因や死亡時期を調べる。

 県警によると、死亡したのは、田中澄恵さん(74)と次女の千尋さん(52)で、この家で2人暮らしだった。

 捜査関係者によると、1階玄関付近で澄恵さん、すぐそばの廊下で千尋さんがそれぞれあおむけに血を流して倒れていた。19日午前に警察官が駆けつけた際、玄関の鍵はかかっていなかった。玄関外側にも血痕が確認されたといい、県警は死亡時の状況について捜査を進める。

 近隣住民らによると、千尋さんは以前、神戸市中央区や同県姫路市内の温浴施設でマッサージセラピストとして勤務。数年前に病気で倒れ、澄恵さんは「娘は働けない」と話していたという。

 澄恵さんと長年交流がある高齢の女性は今月上旬、「買い物に行きたい」と頼まれ、車でコンビニまで送迎した。「明るい人だった。今はとにかく真実が知りたい」と話した。