年金を受給しながら働く場合、支給される年金額が減額されることはありますか?年金受給中に働くデメリットを教えてください。
年金を受給しながら働くと減額される仕組み
年金を受給しながら働く場合、多くの人が気になるのが「受け取る年金が減るのではないか」という点です。こうしたケースに関係するのが「在職老齢年金」という制度です。
この制度では、給与と年金の合計額が一定の基準を超えると、年金の一部または全部が支給停止になります。つまり、働いて収入が増えるほど、その分年金が調整される可能性があるという仕組みです。
ただし、働いているすべての人が減額されるわけではなく、収入が一定以下であれば、年金は満額支給されます。そのため、自分の収入水準がどの程度なのかを把握することが重要です。
どのくらいの収入で影響が出るのか
在職老齢年金では、給与と年金の合計が基準額を超えた場合、その超過分に応じて年金が減額されます。例えば、月収が高くなるほど減額される金額も大きくなり、場合によっては年金の一部が支給停止になることもあります。
一方で、パートや短時間勤務などで収入が抑えられている場合は、減額されないケースもあります。そのため、「どれくらい働くか」によって受け取れる年金額が大きく変わる点は見逃せません。働く前に大まかな収入の見込みを立てておくことが大切です。
年金受給中に働くデメリット
年金が減額されることに加えて、社会保険料の負担が増える点もデメリットとして挙げられます。一定以上の収入がある場合、厚生年金や健康保険に加入する必要があり、その分の保険料が給与から差し引かれます。結果として、働いているのに手取りがあまり増えないと感じることもあるでしょう。
また、税金の負担も増える可能性があります。給与所得が増えることで所得税や住民税が上がるため、トータルで見ると収入の伸びが限定的になることがあります。このような仕組みを知らずに働くと、「思ったほど手取りが増えない」と感じる原因になります。
ただし、2026年4月から基準額が緩和され、働きながらでも年金を受け取りやすくなりました。これまでデメリットと考えられていた不安も、今後は軽減されるでしょう。
働くメリットと上手な付き合い方
一方で、働くことには収入面以外のメリットもあります。生活に張りが出たり、社会とのつながりを維持できたりする点は大きな価値です。また、働いた分の収入がすべて無駄になるわけではなく、年金の減額を考慮しても手取りが増えるケースは多くあります。
そのため、重要なのは制度を理解したうえで働き方を選ぶことです。例えば、収入を一定の範囲内に抑えることで減額を避ける方法や、あえてしっかり働いて収入全体を増やす方法など、自分に合った選択が可能です。事前にシミュレーションを行い、自分にとって最もバランスの良い働き方を見つけることが大切です。
年金と仕事は対立するものではなく、上手に組み合わせることで生活の安定につながります。制度を正しく理解し、自分に合った働き方を選ぶことで、安心して長く働き続けられるでしょう。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー
