事故現場周辺に設置された最高速度30キロの標識=15日午前9時25分ごろ、横浜市戸塚区

 横浜市戸塚区で今月2日、横断歩道を渡っていた小学3年生の女児(8)が乗用車にはねられて死亡した事故を受け、現場の市道の最高速度が15日、時速30キロに引き下げられた。これまでは法定速度の60キロが適用されていたが、神奈川県警は再発防止に向けて対策が急務と判断。通常は半年程度を要する速度規制の手続きを「異例中の異例」(幹部)となる2週間で完了させた。

 事故が起きたのは、丁字路交差点にある信号機のない横断歩道。片側1車線の直線約400メートルの中ほどに位置している。

 一帯には15日午前、最高速度を30キロに指定する丸形の標識に加え、駐車禁止の標識を取り付けた支柱が4本設置された。自動車やオートバイの速度を制限して事故を抑止するとともに、道路脇の駐車を禁じてドライバーの視界が妨げられるのを防ぐ。

 県警交通規制課によると、速度規制の手続きを進める場合、管轄署が対象地点で走行車両の実態を調べて適正な速度を算定。県公安委員会の意思決定を経て、標識の設置や路面への標示に至る。

 今回は事故の翌日、県警と道路管理者の横浜市が「現地診断」を実施。双方で事故の原因を分析し、対策の方針を決めて準備に取りかかった。同課の担当者は「同様の事故が再び起きかねない以上、対応を可能な限り急いだ」と話した。