「再開後は超レッスン」(写真)清流舎

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【ゴルフは本当に面白い!】

【ゴルフは本当に面白い!】潮田玲子さん(1)いいショットを打っても「クセ」が抜けず、クラブを持って走っちゃうんです

 田中ウルヴェ京さん(1)

 1988年のソウルオリンピックを最後に現役引退し、新卒でミズノに入社しました。新入社員研修を受けながら、東京シンクロクラブのコーチと日本代表のアシスタントコーチもしていいと水野正人社長(当時)が優遇してくださいました。

 上司の上治丈太郎さん(のちの副社長)が「引退したならゴルフでも始めたら」とおっしゃったんですが、時間がない。「いやいや」と思っていましたが、ミズノのゴルフセットを頂いて(笑)。頂いたからにはやらないと申し訳ないと思って始めたのがきっかけです。

 父と母がゴルフをやっていて、17歳から通っていたスポーツクラブが近所にあったので、スクールに入りました。父からも「まずフォームをきちっと一から覚えなさい」と言われて通いました。それが始まりです。

 24歳でアメリカに行った時(日本オリンピック委員会のコーチ研修制度で留学)もゴルフバッグは持って行ったんですけど、向こうでは勉強に集中しちゃったから目の前にゴルフ場があるのに6年半で3回くらいレンジに行ったくらい(笑)。その後は結婚したし、子供を産んだしで、26歳から45歳くらいまでゴルフバッグは置きっぱなしのようになっていました。

 子供が小さい頃も、年に1回くらいは誘われてゴルフに行ってはいたんですけど、とにかく嫌いでした。だって、130とか140とか叩くから。スポーツって絶対基本がないとダメですよね。基本があって初めて我流がある。だから、私はテニスでもスキーでも、最初は必ずレッスンに行きます。(ゴルフは)それができないまま行くから本当に嫌だったのです。

 ちゃんとした博士論文を書きたいというのが夢でした。若い頃、教授には「そのまま博士号を取るのもよいけど、社会に出て30代、40代でいろいろ苦労して実戦経験を積んでから博士課程に来るのもありなんだよ」と言われていたこともあり、48歳から54歳まで研究して2021年の12月に博士号を取ったんです。6年半かかりました。

 これでようやく人生のチェックリストが1つ減ったので夫婦で土日にやることを作ろうかと。ずっと私が土日、勉強しかしてなかったから夫の相手を全くしてなくて。夫も「いいね」と言ったのが、ゴルフを再開したきっかけです。

 で、私はそこからいろいろ探して超レッスンです。スイング碑文谷でプライベートレッスンの予約を取り、一人で練習にも行きました。年に3回くらいは、栃木まで行って卓球の石川佳純ちゃんに紹介してもらったプロに教えてもらって。朝2時間半、バンカーやアプローチをしっかり練習し、お昼食べてハーフだけ一緒に回っていただく。最終組に入れてもらい、午後5時半か6時まで。これを丸1日やってました。

 フォームがきれいで、教え方が上手な方なんです。「今日はロジカルがいいですか? 直感がいいですか」って最初に聞いてくれる。私はまず頭で理解したい。私の“入力”の仕方をわかってくれるからよかった。

 ただ、6年半も勉強ばかりして座りっぱなしだった時期があったので、栃木に行った翌日はもう体がボロボロでした。だから朝は室内バイク、その後に自重トレーニングっていうポジティブサイクルでちゃんとやるようになりましたね。 (スポーツ心理学者/博士 ソウル五輪アーティスティックスイミングデュエット銅メダル)=この項つづく

(取材・構成=清流舎・小川淳子)