小田急、駅員に「ウェアラブルカメラ」を配布 カスハラ対策の成果に期待
6日、小田急電鉄は16日より小田急線全70駅にて、「ウェアラブルカメラ」を装着した駅係員を配置すると発表した。
「ウェアラブルカメラ」とは、アクションカム(アクションカメラ)の一種で、体やヘルメットなどに装着する小型カメラのことである。小田急によるとウェアラブルカメラを導入することで、駅構内で発生するカスタマーハラスメント(カスハラ)や犯罪行為、トラブルを記録し抑止効果を高める狙いがあるという。
現に、小田急電鉄に限らず鉄道会社の「カスハラ」被害件数は近年、多数報告されている。特に多いのが「飲酒トラブル」であるという。平日土日に関わらず22時を過ぎると駅には泥酔客が現れ、ベンチを占拠して寝てしまったり、ホームや車内を汚すなどのトラブルが増える傾向にある。駅員は泥酔客の対応を行うが、暴行を受けたり暴言を吐かれるケースがあるという。
また、女性駅員や女性車掌などは仕事中の姿を無断で撮影される、用がないのに話しかけられるなどの被害に遭う事も多い。2018年にはJR東海道線で女性の車掌が乗客から暴行を受けながらも一駅区間、乗務を続行するという重大な事件もあった。
ウェアラブルカメラは撮影を行うことでトラブルを未然に防ぎ、事件が発生した際には証拠を残す事で解決に導けるという。
このようなウェアラブルカメラを取り入れた取り組みは鉄道会社に限らずさまざまな企業で導入されているが、元々が高価なカメラであるため駅員全員に配布するのは難しく、今回の小田急電鉄でも導入台数は計90台、各駅に1~3台という少数台になるようだ。
今後、安価なウェアラブルカメラが開発されれば「犯罪ゼロ」も夢ではないかもしれない。
