[4.5 J1百年構想リーグ第9節 FC東京 0-0(PK2-4) 町田 味スタ]

 体調不良で不完全燃焼に終わったイギリス遠征から帰国して3日後、FC東京のMF佐藤龍之介はJ1百年構想リーグで今季初のフル出場を果たした。託されたポジションは2トップの一角ながら、トップ下のような役割。「ずっと一番得意なポジションなので楽しみだった」。その決意は結果にはつながらなかったが、10代でのW杯出場に向けて静かに再スタートを切った。

 19歳の佐藤は北中米W杯メンバー発表前最後の活動となるイギリス遠征メンバーに選出されたが、ロンドンへの渡航中に体調不良の症状があり、28日のスコットランド戦(○1-0)に向けたチーム活動を欠席。29日から練習に合流し、キレのある動きは見せていたものの、31日のイングランド戦はベンチ入りしながら出番がなく、今月2日早朝に帰国した。

 ただ、欧州の強豪国相手の2連勝に刺激を受けたのは確か。帰国当日からチーム練習に合流し、3日間の準備期間を経て味の素スタジアムのピッチに立つと、開始早々から積極的にボールに絡んだ。また前半24分には持ち味の推進力を活かしてドリブルで前進すると、ペナルティエリア外から果敢な左足シュートも放った。

 だが、このシュートはGK谷晃生の正面に飛ぶと、後半からはサイドハーフに配置転換され、目立った働きはできず。「どこのポジションでも自分としてはできるので戸惑いはなかった。ポジションが変わっても自分の特徴を出していきたいと感じながらプレーしていた」とポリバレントなところは見せたが、「チームの勝利がまず第一で、その中で自分のゴールだったりで貢献したかった」という使命は果たせなかった。

「もっと怖いエリアでプレーしたい気持ちがあった」と悔いも残したトップ下での初先発。序列を覆してW杯のピッチに立つためにも、ここからの後半戦で挽回していくしかない。目指すは個人とチームの成績の両立だ。期待の19歳は「圧倒的なプレーと数字を残さないとW杯につながっていかない。FC東京で優勝することもアピールの一つになるので、両方を求めてやっていきたい」と決意を語った。

(取材・文 竹内達也)