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 先月23日に現役引退を発表した大相撲の元幕内・千代丸(34=九重部屋)が2日、東京・両国国技館で会見した。笑顔を見せるなどリラックスした様子で「スッキリというか、ちょっと気が楽になった」と話した。

 07年夏場所で初土俵を踏み、13年秋場所で新十両に昇進した。14年初場所で十両優勝を果たし、同年春場所で新入幕。自己最高位は東前頭5枚目で、西三段目筆頭だった春場所では4勝3敗で勝ち越していた。「幕下に落ちて、そこから悔しい気持ちが薄れてきていた部分もあって、そろそろ潮時かなと」。師匠の九重親方(元大関・千代大海)は「千代丸という存在は全国の皆さんに知ってもらえる知名度までもってきた。ここから、もう一踏ん張りという体ではなかったのは事実なので、ここが潮時じゃないかなと思った」と思いやった。

 元小結・千代鳳(現錦島親方)を弟に持ち、兄弟力士としても注目された。「弟の千代鳳の存在が大きかった。鳳が入門してすぐ番付を抜かれて、すぐ関取に上がって、付け人に付いていた時期もあったので、このままじゃ終われないなという気持ちになって、頑張ってこられた」と振り返った。

 SNSでの寝顔写真などで話題となり、「千代丸たん」の愛称で知られる。千代丸は「かわいいというか、そこで知名度が広がったのもある。ちょっと恥ずかしかったけど、うれしかった。(弟の)鳳の方が相撲の方では目立ったかもしれないけど、知名度は自分の方があったのかなと思う」と笑顔。九重親方は「本当にやさしい。やさしくて体は、まん丸くて、力持ちという絵に描いたようなお相撲さん。こういう時代が来たんだなというのを感じた。今まで強さイコール人気というような殻を破った。SNSを使って子供たちから幅広く愛された」と話した。

 今後は幕下以下力士の指導や本場所の運営を補佐する若者頭を務める。「一から仕事を覚えて何かしら手助けできるように精一杯頑張りたい。早く仕事に慣れて、そこからまた考えていきたい。部屋に貢献できるように頑張っていきます」と力を込めた。