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さあ、祭りです。

この40年以上、ノートPCの基本的なデザインは変わっていません。ヒンジに囲まれたディスプレイが、キーボードとトラックパッドに載っている、という構造は根強く、様々な企業が伝統を覆そうと果敢にチャレンジしましたが、やはり依然として最強なのはクラムシェル型。だからこそ、自分にぴったりな1台を見つけるのは、意外と至難の業です。そこで、今回は米ギズモードの記者が厳選した「購入ガイド最新版」をお届けします。

目次

結局どのノートPCを買うべき?

最高のMacBook:16インチMacBook Pro(M4 Pro)最高のビジネス向けノートPC:HP EliteBook X G1a こちらもおススメ:14インチ MacBook Pro(M5)フレキシブルな在宅ワークに最適なノートPC:Lenovo ThinkBook Plus Gen 6 Rollable最高の超薄型ノートPC:Asus Zenbook 14 薄型ならこちらもオススメ:13インチ MacBook Air (M4)最高の2-in-1ノートPC:Lenovo Yoga 9 2-in-1みんなにピッタリなゲーミングノートPC:Lenovo Legion Pro 7i最高のクリエイター向け小型ノートPC:Acer Predator Triton 14 AI最高のChromebook:Lenovo Chromebook Plus 14カスタマイズOKなノートPC:Framework Laptop 13

ノートPCを購入するうえで、最初の大きな壁は「Appleかそれ以外か」というもの。快適だけど制約も多いMacのエコシステムに縛られていくのか、広大なPCのオープンな世界へと飛び込むのか…。

MicrosoftのWindowsプラットフォーム(Windows 11はますますAIと広告だらけになっていますが)で作業するにせよ、Linuxという無法地帯で作業するにせよ、ノートPCにはIntelやAMD、そしてARMベースのWindows体験を実現するQualcommチップなど、膨大な選択肢が存在します。グラフィック処理やゲーム用に独立型のGPUを選択することもできます。PC愛好家はなかなか認めたがりませんが、Macに搭載されているAppleのMシリーズチップは現在入手可能なCPUの中でも最高峰の性能を誇ります。

AppleファンはMacにこだわるでしょうが、ゲーマーにとってはWindows PCのほうがおすすめ。それ以外のユーザーは、使い慣れたものを選ぶのが一番です。現在のLunar Lakeベースの軽量ノートPC向けCPUは、Intelの最高峰チップのひとつであることが証明されています。また、多くのPCのバッテリーは1日じゅう駆動可能です。

ハイエンドPCやゲーミングPC向けの最新Intel Core Ultra HXシリーズもまた、負荷の高いタスクでも安定したパフォーマンスを維持。AMDのStrix Pointチップも同様に、小型デバイスに最適です。AMD Ryzen AI Max+ 395は、単一チップでCPUとGPU性能の両者を発揮する、過去最強クラスのチップになっています。ただ、パワーのぶんだけコストもかかるので、ノートPCではAsus ROG Flow Z13など、限られたデバイスでしかお目にかかることができません。

一方、代表作であるSnapdragon X Eliteを含む、QualcommのSnapdragon Xシリーズは、ソフトウェア互換性の問題と引き換えにしつつ、バッテリー駆動時間を大幅アップ。ただし、Intel Panther LakeとQualcomm Snapdragon X2を搭載した次世代チップが来年以降登場予定。2026年には軽量ノートPCの次世代モデルがさらなる注目を集めることと思われます。

さらに、新型ゲーミングノートPCには新型NVIDIA 50シリーズGPUが搭載されています。GeForce RTX 5090は前世代と比べて劇的な性能アップは見られませんが、アップグレードを検討中なら要チェックです。

個人的には、RTX 5090搭載ノートPCに大枚をはたくのは、あまりおすすめしません。RTX 5070 TiやRTX 5080がQHD+(3,200×1,800ピクセル)を超えることは稀ですが、ゲーミングノートPCやビジネスノートPCにはそれでも十分です。

4KノートPCが欲しい場合、選択肢がないわけではありませんが、かなりの追加費用を覚悟しなければなりません。おすすめのゲーミングノートPCは本記事でもいくつか紹介していますが、別記事でも特集を組んでいますので興味のある方はどうぞ。

結局どのノートPCを買うべき?

モバイルタイプの場合、常に「何を諦めて何をとるか」というトレードオフの連続です。処理能力が高くなればバッテリー駆動時間は短くなりますし、GPU性能が向上すれば、高度な冷却ソリューションが必要になります。

ノートPC選びは、使う目的と予算によって決めるのがポイント。デスクに置くメインのコンピューターで、バッグに入れて持ち運ぶことがほとんどないなら、サイズや重量を気にする必要はありません。ゲームを楽しみたいなら高速プロセッサが必要ですし、外出先で使う機会が多いのであれば、小型・軽量で耐久性に優れたモデルを選ぶべきです。

下記のリストでは、複数の利用シーンと、それぞれに最適なノートPCを厳選しました。予算に余裕があり、財務モデリングのようにニッチなパワーユーザー向けでもなく、ハードウェアのOSにもこだわらないのであれば、薄型軽量デザインがおすすめ。

最後に、忘れてはいけない「家電製品の鉄則」をご紹介。せっかく新しいガジェットを手に入れても、すぐにさらなる最新の、高速の、優れたモデルが登場して、あっという間に追い抜かれてしまうことになります。

チップメーカーはこれからも強力なプロセッサをリリースし続けますし、ノートPCメーカーはどんどん新しいデザインを発表し続けます。なので、今お使いのノートPCに問題がないのであれば、1月のCESを待って新年のラインナップを比較検討することをお勧めします。

最高のMacBook:16インチMacBook Pro(M4 Pro)

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Appleがどうしても好きになれない、という方の気持ちもわからなくはありません。macOSや互換性の低さが気に入らなかったり、Magic Keyboardや4年間続く退屈なデザイン言語が嫌いだというのも、わかります。

とはいえ、M4 Proチップ搭載のMacBook Pro 16インチは、私が使った中で間違いなく最高のオールラウンダーです。20コアGPU搭載のM4 Proチップは、性能面で他のノートPCチップはもちろん、デスクトップCPUさえも圧倒してしまうほど。

ベースモデルのM4から大幅な進化を遂げており、14インチMacBook Proや16インチMacBook Pro 16と比べても、魅力がさらにアップ。ただし、その性能を体感するには、いわゆるApple税を支払わなければなりません。M4 Proチップ搭載の16インチMacBook Proは2,500ドル(約39万円)、48GB以上のRAMと2TB SSDを搭載したモデルは3,500ドル(約55万円)を軽く超えることになります。

16インチMacBook ProはThunderbolt 5も搭載していますが、高性能なM4 Maxモデルでないと、接続可能な外部ディスプレイの最大数が限られてしまいます。

最高のビジネス向けノートPC:HP EliteBook X G1a

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外出先の主力マシンならノートPC、というプロフェッショナルにおすすめなのはHP EliteBook X G1a。頑丈なボディに優秀なスピーカーと鮮やかなOLEDディスプレイといった機能を網羅し、AMD Radeon AI 9 HX Pro 375プロセッサが優れたパフォーマンスを提供します。

ただし、重量約1.5kgと、一般的な14インチフレームの薄型軽量マシンと比べてやや重め。肩が弱い方だとちょっと辛いかも。そのぶん、EliteBook X G1aは丸一日持続するバッテリー性能を備えています。

こちらの14インチノートPC、価格は2,000ドル(約31万円)強からですが、フルスペック構成では2,200ドル近く(約34万円)になることも。

こちらもおススメ:14インチ MacBook Pro(M5)

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14インチMacBook Proは、近々OLEDディスプレイを搭載し、大幅なデザイン変革を遂げる予定ですが、その性能はピカイチ。新型M5チップを搭載した小型MacBook Proモデルは、CPUベンチマークで今も同クラス最高峰ですが、そこで驚くのはまだ早いです。その真の実力は、驚異的な読み書き速度を誇る超高速SSDにあります。再設計されたGPUと、進化したレイトレーシングエンジンにより、3Dレンダリング作業や軽〜中程度のゲームプレイにも適しています。

堅牢なボディに、これほど多くの機能を詰め込んだノートPCは他に類を見ません。デザインが4年近く変わっていませんが、MacBook Proは今も変わらず最適解のひとつです。

フレキシブルな在宅ワークに最適なノートPC:Lenovo ThinkBook Plus Gen 6 Rollable

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こちら、世界初の拡張スクリーン搭載ノートPCです。価格は3,300ドル(約52万円)と、ハイエンドのディスクリートGPUとフル18インチディスプレイを備えたノートPCに相当する金額です。それだけの出費をしてもLenovo ThinkBook Plus Gen 6 Rollableを検討する理由は何なのかというと、ボタンひとつで14インチから16.7インチフルディスプレイに拡張できるから。

これは想像以上に実用的。オンラインで大量の文書を作成・閲覧するときなど、広告でも埋もれない余裕のあるスペースがあるのは、本当にありがたいです。

プログラマーの方も縦長ディスプレイを有効活用できるはず。折りたたんでしまえば、他のノートPCと同程度の厚さになりますし、外出先で大きな画面を体験したい方にとっては、現行の折りたたみ式ノートPCよりも優秀なアイテムです。

最高の超薄型ノートPC:Asus Zenbook 14

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バッグに入れていることを忘れるほど薄型軽量なノートPCが欲しいなら、Asus Zenbook 14が最高の選択肢です。

Zenbook S 14のほうが、よりハイエンドなチップを提供するものの、2025年版もコンパクトな薄型ボディでキーボードの打鍵感もバッチリ。美しいOLEDディスプレイを備えており、画面の明るさは他の高価格機種ほどではないものの、その分バッテリー駆動時間が長いというメリットが。

性能面では、日常的なブラウジング作業には十分対応可能。より負荷の高い作業では、Lunar LakeシリーズのCPUと比べて苦戦してしまうかもしれません。ただ、Intel Core Ultra 9(285H)を搭載したモデルはビジネスタスク向き。上位チップ搭載モデルは1,300ドル(約20万円)〜ですが、1,000ドル(約16万円)未満で販売されていることが多いです。

約1.28kgという軽量PCが欲しいなら、Zenbook 14が最適。Zenbookシリーズの他モデルもボディに「セラアルミ」を採用しており、滑らかなセラミックのような質感が魅力になっています。

Zenbook S 14や、それよりさらに新しいZenbook A14も検討の価値あり。

薄型ならこちらもオススメ:13インチ MacBook Air (M4)

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M4チップ搭載の13インチMacBook Airは、Appleが過去5年間で製造したノートPCの中でコスパ最高のモデルです。ボディは2022年発売のM2モデルと同じで、閉じた状態の重量は1.36kg未満、厚さは約1.27cm未満。

M4へアップデートしたことで、性能はM3を上回っていますが、M2やM1搭載のMacBook Airと比較するとその差はさらに顕著に。ハードコアなタスクを14インチMacBook Pro(M4)に匹敵するレベルで処理できるほど、高性能。10コアGPUを選択すれば、レンダリングや軽いゲームプレイにも対応可能です。

画面のノッチなどわずかな不満はあるものの、やはりMacBook Airがこれほど人気を博しているのには理由があります。

最高の2-in-1ノートPC:Lenovo Yoga 9 2-in-1

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2-in-1ノートPCのディスプレイといえば精彩を欠くものが多く、広色域と高いコントラストを備えた美しい画面を備えた機種が理想です。Lenovo Yoga 9 2-in-1はさらに一歩進み、鮮やかで明るい2.8K解像度のOLEDディスプレイと、手に持った時の感触が楽しいボディを併せ持っています。

傾斜のかかったボディラインと「コズミックブルー」のカラーが、なんとも芸術的なノートPCという印象。ありがたいことに、Intel Core Ultra 7 258Vプロセッサと最大32GBのRAMを搭載し、その美観に見合う性能を備えています。動画視聴時にノートPCを立てかけた場合も、4つのステレオスピーカーから驚くほど大音量で力強いオーディオを提供します。

ただし、1,750ドル(約27万円)と高価なのが難点。できるだけ安く手に入る方法を探すのもいいかも。

みんなにピッタリなゲーミングノートPC:Lenovo Legion Pro 7i

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自宅用にゲーミングノートPCを探しているなら、Lenovo Legion Pro 7iの2025年モデルがおすすめ。快適なゲーミング体験に必要な、あらゆる要素がすべて備わっています。16インチのボディに、18インチノートPC級の装備をたくさん搭載しています。

キーボードとトラックパッドの操作感は良好で、大型の光沢OLEDディスプレイがゲームの美しさを最大限に引き出します。

Legion Pro 7iは400Wという大型の電源アダプターが必要なので、携帯性はイマイチ。ただ、部屋から部屋へPCも移動させたい場合や、荷物多めの外出時に持ち歩きたい場合、この価格帯でこれ以上の性能の機種は見つからないでしょう。

最高のクリエイター向け小型ノートPC:Acer Predator Triton 14 AI

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Acer Predator Triton 14 AIほど機能豊富な14インチノートPCは、まず存在しないでしょう。OLEDディスプレイとNVIDIA GeForce RTX 5070ディスクリートGPUに加え、スタイラス対応のハプティックトラックパッドを搭載。

外出先ではタッチスクリーンではなく、このトラックパッドを描画パッドとしても使用できます。さらに堅牢なボディと、キー単位の明るいRGBバックライトキーボードを備えているので、クリエイター、ゲーマー、あるいは両者に属するユーザーにとってはまさに万能なノートPC。

14インチノートPCとしては、「パフォーマンス重視」ではないかもしれませんが、外出先でゲーム以上の作業をしたいなら、Predator Triton AIこそ最高の選択肢となるでしょう。

最高のChromebook:Lenovo Chromebook Plus 14

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今や、Chromebook PlusモデルはいずれもChromeOSで行うタスクをほぼ網羅できる最低限のスペックを備えています。そうなると、ノートPCが高性能のチップを搭載することに何の意味があるのでしょう?

650ドルのLenovo Chromebook Plusは、驚くほど高性能なMediaTek Kompanio Ultra 910と合計16GBのRAMを搭載しています。これで最大2台の4K外部ディスプレイをサポート可能で、軽めのAIタスクに対応するNPU(ニューラル処理ユニット)も備えています。

キーボードの打鍵感もトラックパッドのスクロール操作も快適。明るいOLEDディスプレイは鮮やかなコントラストを実現しつつ、お値段はキープ。

カスタマイズOKなノートPC:Framework Laptop 13

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2025年版Framework Laptop 13は、クラムシェル型ノートPCの内部構造について専門家級の知識を身につけさせてくれます。設定済みのスペックで購入することもできますし、長いパーツリストから必要な部品を選んで自分で組み立てることも可能。

さらに、追加モジュールをスロットインできるため、必要なI/Oポートを常に確保できます。ただ、ディスプレイとサウンドは市販のノートPCに劣る可能性があり、全パーツを自分で選ぶと高価になりますが、モジュラー式ノートPCのメリットは、今後一切の修理やアップグレードが容易にできることです。