高速で「右車線居座り」なぜ起きる? 延々と追い越し車線キープ「実は“違反”」!? 知らない人も多い「正しい高速道路の走り方」とは
追い越し車線をキープし続けるのはそもそも「違反」
片側に複数車線がある道路において、アナタはどの車線を走っているでしょうか。
「抜かされたくない」「走りやすい」という理由で、追い越し車線(右車線)を走り続ける人は少なくありませんが、実はその行為が「違反」であることを知らないドライバーも少なくないようです。

【画像】「えっ…!」これが高速道路で「絶対やってはいけない」行為です!(30枚以上)
複数車線の道を走る際、クルマは基本的にもっとも右側の車線(追い越し車線)以外の車線を通行しなければなりません。
道路交通法第20条では、片側2車線以上ある道路でクルマが通行するために区切られた通行レーン(車両通行帯)について、次のように定めています。
「道路の左側端から数えて一番目の車両通行帯を通行しなければならない。
ただし、自動車は、当該道路の左側部分に三以上の車両通行帯が設けられているときは、(略)その最も右側の車両通行帯以外の車両通行帯を通行することができる」
加えて、例外も同条3に定義されています。
「追越しをするときや道路外に出るとき、右左折するとき、道路標識等によって指定されているとき等、緊急自動車に進路を譲るとき、道路の状況その他の事情によりやむを得ないときは、この規定によらないことができる」
つまりこれらに該当する事由があるときは、もっとも右側の車線も通行することが可能です。
ただ言い換えれば、追い越し車線は、何らかの理由がなければ通行してはいけない車線だということです。
該当する理由もないのに、ひたすら追い越し車線を走り続けてはいけないということを、改めて知っておく必要があります。
なお「通行帯違反」と認められた場合、反則金6000円(普通車)と違反点数1点が科されます。
高速道路を走るドライバーの多くは、「速度をオーバーしないよう気を付けていれば大丈夫」と考えているかもしれません。
しかし実際には、車線の使い方についても注意が必要です。
内閣府がまとめている「令和6年版交通安全白書」によると、高速道路における通行帯違反の取り締まり件数は、最高速度違反(27万2995件/70.3%)に次いで2番目に多い5万7011件(14.7%)です。
通行帯違反の取り締まりもしっかりおこなわれていることが数値の上からもわかります。
身勝手な「追い越し車線の居座り」が「渋滞の原因」になっていた!?
道路交通法第28条では、クルマがほかの車両を追い越そうとするとき、「その車両の右側を通行しなければならない」と定めています。
いつまでも追い越し車線に居座るクルマがいると、後続車は追い越すことすらできません。
結果として車列も詰まりやすくなり、いつしか自然渋滞を生み出すひとつの要因となっているのが現状です。
さらには後続車のイライラを誘発することによって、あおり運転や事故のリスクも高まるなど、良いことはなにひとつありません。

右車線をキープし続けるドライバーは、「自分のペースを乱されたくない」「抜かれると負けた気がする」といった心理が働くようです。
しかしそうした身勝手な思い込みは、ただただ周囲に迷惑をかけるだけの行為でしかありません。
いちドライバーとして、スムーズで安全な交通環境を保つ一員としての強い自覚が求められるところです。
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追い越し車線を走り続けたからといって、必ずしも速く走ることができるわけではありません。
NEXCO東日本によると、混雑時は「少しでも早く進みたい」というドライバー心理によって、多くのクルマが追い越し車線へと車線変更する傾向があり、これによってむしろ渋滞の発生が早まることがあると、警鐘を鳴らしています。
週末の混みあった高速においては、「右車線にいれば早い」というのは、ただの思い込みでしかないのです。
ルールに従うことは、周囲にとって安全で快適であるばかりでなく、結果的には自分にとっても快適なドライブに繋がります。
追い越しが終わったらすみやかに走行車線に戻るよう、ドライバーひとりひとりが強く意識するようにしましょう。
