なんでいつも遅刻するの…!?定型発達の人にはわからない〈時間感覚がおかしい人〉の理由とは?【もしかして…発達障害!?】
「切り上げないと!と思っても続けてしまう」「朝までやめられずに、遅刻することが何度もある」。これがいつものこととなると、発達障害の傾向がありそうです。
徹夜でゲームにのめり込む。夢中になるとやめられない【ASD傾向】

ASDの人には、何かに夢中になるとわき目もふらずに没頭し、時間を忘れてのめり込む傾向があります。
ゲームをやっていたらいつの間にか夜中の12時! などという経験は多くの人にあると思いますが、「まずいまずい、早く寝なくちゃ」と適当なところで切り上げるのではないでしょうか。
ASDの人は、そろそろ寝ないと翌日に差し支えることに気づきにくいし、たとえ気づいてもやめられません。
このような状態を「過集中」と言います。文字どおり、集中しすぎてしまうんですね。ひとつのことから別のことへ、頭を切り替えるのが難しい状態です。
ただし、集中するのは好きなことに限ります。気持ちの乗らないことには過集中になりません。
過集中ゾーンに入ると、本人はめちゃくちゃ楽しいです。ゲーム以外にも、ギャンブルにのめり込む、家にも帰らず仕事にのめり込むなど、いろいろなケースがあります。
一心不乱に続けて、疲れも感じません。だからますますやめられないのですが、これが落とし穴。
知らないうちに疲れがたまって、仕事でミスをする、周囲の信頼を失う、体調をくずすなど、暮らしの中でさまざまな問題が起きてきます。
タイマーをセットして切り上げる練習を
過集中の大きな問題は、気づかないうちに体調をくずしやすいことです。「寝食を忘れる」という言葉のとおり、のめり込むあまり、食事や睡眠がおろそかになってしまいます。
なかでも睡眠は、翌日のパフォーマンスに大きく影響します。脳と体をメンテナンスする時間が確保できなければ、必ずどこかに悪影響が出てきます。遅刻やミスが続けば、周囲からの信用を失うことにもつながります。
とはいえ、それがわかっていてもやめられないのが過集中の厄介なところ。なかなか難しいことですが、まずは睡眠の重要性を理解することが第一歩です。
睡眠は、自分への大切な投資。あらかじめ切り上げる時間を決めて、タイマーをセットしましょう。
それでもやめられない場合は、家族に協力してもらい、時間になったらWi-Fiを切ってもらうなどの対策も検討してみてください。
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キャリア約30年の精神科医が
発達障害による「生きづらさ」
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