木村拓哉

写真拡大

 木村拓哉“肝入り”の主演映画『レジェンド&バタフライ』が、公開からわずか1週で首位陥落、“落城”とあいなった。

【写真】木村拓哉がしれっと解禁した工藤静香とのツーショット

 2月3日から5日までの成績を反映した最新の映画ランキングにおいて、初登場で1位を獲得したのはアニメ映画『ワールドツアー上映「鬼滅の刃」上弦集結、そして刀鍛冶の里へ』。3日間での観客動員数は81万3000人、興行収入は11億5900万円と他を圧倒する強さで“レジェンド作品”の貫禄を見せつけた格好だ。

 2020年10月公開の『劇場版「鬼滅の刃」無限列車編』は、ジブリ映画『千と千尋の神隠し』を抜いての日本歴代1位となる興行収入404億円を記録。今作はテレビ版を収録したイレギュラーな劇場作ながらも、“覇王・織田信長”といえども人気作の続編には太刀打ちできなかったようだ。とはいえーー、

「1位を明け渡したとはいえ、数字以上の影響を与えています」とは、映画配給会社営業担当スタッフ。『レジェンド&バタフライ』は1月27日の公開から10日間で累計動員数92万人、同じく興収12億円超えを果たしている。

「現在の国内映画市場において、大ヒットしやすいアニメ映画の製作を優先する風潮もあり、人気アニメ作への映画化のオファーが絶えず、また広告代理店も“お金”になりそうな題材、原作ばかりをプッシュしがち。

 その中で、あえて多額の製作費をかけてまで時代劇映画にこだわったこと、そして数字を残している事実は撮影スタッフ、関係者ら映画人から評価され、また励みにもなっているそう。“レジェバタ”の結果が良い影響を与えれば、また実写映画に足を運ぶお客さんも増えるのではないでしょうか」(同・営業スタッフ)

「女子どうした?」

 木村本人も『レジェバタ』の公開から、今までには感じられなかった変化を感じ取っているようだ。

 2月5日放送のTOKYO FM『木村拓哉 Flow supported by GYAO!』にて、映画鑑賞したというリスナーから届いた感想メールを読み上げていたのだが、

《男性からの感想が……、女性5割、男性5割。ま、うれしいんですけど、比率変わってきてねーか、っていう現状ですね。え〜、私、ちょっと感じておりまして》

 これまで木村の作品に関心を寄せていた、わざわざメールを寄越していたのは女性が多かったのだろう。《(男性のメールは)うれしいんですよ。うれしいんですけど、“女子どうしたー?”っていう感じも正直なところですね》と、まさかの“女性離れ”とも言える現状に困惑気味。

 老舗芸能プロダクション・チーフマネージャーは、「いつまでも“アイドルを気取っていられない”ことは本人が一番わかっているでしょう」と支持層の変化を理解する。

男性視聴者の支持も多い『教場』

 4月にスタートする、『HERO』第2シリーズ(2014年、フジテレビ系)以来となる、久々の“月9”ドラマ『風間公親 教場0』。SPドラマ2本を経て連続ドラマに至った同作は、警察官を養成する警察学校を舞台とする、木村がシルバーヘアの教官を演じて話題となった作品だ。

「これまでになかった冷徹で最恐の鬼教官ぶりは、木村さんの“ヒーロー”イメージをガラリと変える役柄だけに、SP作はいわば“観測気球”としての役割もあったみたいですね。蓋を開けてみれば意外にもハマり役で、骨太ドラマとして男性視聴者からの支持も高かったことで満を持しての連ドラ“GO”サインが出たのでしょう。

 そして、おそらくは『教場』をきっかけに、“レジェバタも見てみよう”と劇場に足を運んだ男性客も多かったのかもしれませんね。50歳を迎えた木村さんにとって、俳優としてのリスタートを象徴する映画、ドラマになるのでは?」(同・マネージャー)

 “キムタクから木村拓哉”へ。記録よりも記憶に残る、そんな俳優になりたい!?