ヘビー級6回戦で初回44秒KO勝ちしたリチャード・トーレスJr.【写真:Getty Images】

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東京五輪銀メダルの有望株がプロデビュー3連勝

 米ボクシングのヘビー級で44秒の瞬殺KOが生まれた。27日(日本時間28日)に米オクラハマ州タルサで行われた同級6回戦で、23歳のリチャード・トーレスJr.(米国)がマルコ・アントニオ・カネド(メキシコ)に初回44秒KO勝ち。米興行大手・トップランク社が動画を公開し、米メディアに「コンビネーションで粉砕した」と戦慄を走らせた。

 ヘビー級らしい破壊的なパンチが飛び出した。初回。サウスポーのトーレスJr.はロープに詰め、ボディーから左のオーバーハンドを炸裂させた。相手はこの時点で意識を失ったようだが、さらに強烈な右フックをお見舞い。膝から前のめりに崩れ落ち、ようやくレフェリーが試合を止めた。

 トップランク社公式ツイッターが動画を公開。米専門メディア「ボクシングシーン.com」は記事を掲載し「左、左、右のコンビネーションで粉砕した」と伝えた。「カネドは顔を床に伏せた状態で気を失った。この試合でトーレスJr.はカネドを2度ダウンさせている。メディカルチェックを要する事態となった」と説明。「少し経ってからカネドは立ち上がり、リングを後にした」とつづっている。

 トーレスJr.は、アマチュア時代に東京五輪スーパーヘビー級で銀メダルを獲得したプロスペクト。プロ転向し、今年3月のデビュー戦は2回KO、7月15日のロベルト・ザバラJr.戦では初回58秒KOで2連勝していた。早期決着により、わずか6週間で試合が組まれた。

(THE ANSWER編集部)