北海道、東北、関東編

「女優の○○さんは、うちのご近所らしいよ」
 そんな話を家族から聞かされた。友人たちとの世間話で盛り上がったーー。地元に戻れば、誰しも一度はこういった経験があるだろう。

 人気商売の芸能人にとって、「地元の自慢の存在」になれることには特別な価値がある。

「最近ではV6の岡田准一が地元の遊園地『ひらかたパーク』のイメージキャラクターを務めていることが、とても好意的に受け入れられています。

 また2020年1月に自身のYouTubeチャンネルを開設した川口春奈が “里帰り” 動画をアップすると、『親近感が湧いた』と大反響でした。“ふるさと思い” という人間味ある姿は、いま人気芸能人の必須項目になってきています」(広告代理店関係者)

 日本全国47都道府県で、もっとも「故郷に錦を飾る」活躍をした女優は、誰なのか? 本誌はその答えを知るべく、一般男性に「好きな同郷出身の女優」の名前を答えてもらうアンケートを実施。3600人以上からの回答結果をお届けする。

 広瀬すず&アリス姉妹VS.長澤まさみの “静岡決戦” や、有村架純VS.北川景子の “兵庫バトル” など、見どころ盛りだくさん。さらに、“ふるさと思い” の芸能人3人に聞いた「地元愛の根源」も、ご注目あれ!

2020年、自らの名前と同じ品種のリンゴを収穫した王林。2021年は自家農園で栽培に挑戦中

「東京は、まだ怖いです。一人では、どこにも行けないですし……。だから、今でも夜に新青森駅から新幹線に乗って、東京に着いたら翌朝にテレビ局に行くという働き方ですね」

 そう話してくれたのは、青森県のNo.1に輝いた、アイドルグループ「りんご娘」のリーダー・王林(23)だ。

 バラエティ番組では、津軽弁丸出し(※今回の取材も津軽弁だったが、読みやすいように編集部で標準語に直しました)の天然キャラでブレイクしている彼女。ブレイク後も、地元在住と “青森色” は全開だが、あまり女優としてのイメージはないような……。

「私もびっくりしました(笑)。出演させていただいている『THE突破ファイル』(日本テレビ系)の再現VTRが、最初で最後くらいの演技ですね。そのときもVTRの内容が青森のことだったから、うまくできたんだと思います。

 私、津軽弁以外はしゃべれないので……。もし、仮に大きな映画の出演オファーとかが来ても、『標準語で』と言われたら断わります(笑)」(王林)

 王林が所属する「りんご娘」は、メンバーが入れ替わりながらも青森県内で続いてきた、20年の歴史があるグループだ。

「お金もたくさんあるわけではなく、これまで地元で衣装を貸してくれたり、協力してくれる人がいたことで、いまの活動ができるところまでこられたと思っています。なので、東京でテレビ番組に出るのも、青森を少しでも知ってもらいたい気持ちなんです。

『王林』という名前も『そういう名前の青森で作っているリンゴがあるんだ』と、皆さんの頭に収まってくれることが嬉しいです」(同前)

 王林の場合は “ご当地アイドル” だが、今回のランキングでは元AKB48の大島優子(32)が栃木県のNo.1に、元モーニング娘。の安倍なつみ(39)が北海道のNo.1に輝くなど、元アイドルたちの躍進が目立った。

「若い男性たちに、『同じ時期に地元で過ごしていたかも』と思わせるアイドルは、地元と縁が深い存在なのかもしれません。ちなみに沢口靖子さんは、芸能界デビュー前から評判の美女で、彼女が通学に使う車両に男子高校生たちが押し寄せていたという “伝説” もあるとか……」(芸能記者)

北陸、中部、東海、近畿編

 次に話を聞いたのは、岩手県のNo.1となった福田萌(35)だ。つい先日、夫・中田敦彦(38)とともに一家でシンガポールに移住して日が浅い彼女だが、早くも故郷に思いを馳せたという。

「東京に比べたら、シンガポールのほうが少し自然は豊かですし、人が優しいという面も、岩手に近いかなと思います。このあいだ、こっちのスーパーで岩手産のお米『ひとめぼれ』を見つけて、感動して買ってしまいました。

 地元・滝沢市(旧滝沢村)でいちばん誇れるのは農業です。
『滝沢スイカ』が有名な特産品。滝沢市で育まれたリンゴの『はるか』も蜜が詰まって美味しいので、味わってほしいです」

 芸能活動を始めたばかりのころ、女優としてドラマ出演も多かった福田。彼女自身も、今回の結果に思い当たる作品があった。

「岩手のご当地ヒーローの特撮番組で『鉄神ガンライザー』(テレビ岩手)というのがあって、ゲスト出演させていただきました。あと、『あまちゃん』(NHK)に情報番組のキャスター役で出させていただいたのも、印象にあるのかもと思っています」(福田)

 岩手は “夫婦” にとっても、特別な故郷だった。

「コロナになる前には、3カ月に一度くらいのペースで帰省していました。夫も幼いころは “転勤族” だったので、『岩手に行くと、ふるさとを実感できるね。癒やされる』と言っていましたね」(同前)

久保田后子・宇部市長(当時)と西村。西村は、宇部市と山口県の両方で「ふるさと大使」を務める

 山口県宇部市出身の西村知美(50)は、1986年の女優デビューから2021年で35周年。この間に、さまざまな同郷の芸能人たちとも出会った。

「まず今回、藤田三保子さん、芳本美代子さんといった先輩方がいるにもかかわらず、私の名前を挙げていただいたのは本当に嬉しいです。芸能界には、山口出身の方は多いですよね。松村邦洋さんやロンブーの(田村)淳さん、山下真司さん。お会いすると、地元の話で盛り上がります。

 まだお会いしたことないですけど、『ぺこぱ』の松陰寺(太勇)さんも山口ですし、『エヴァンゲリオン』の庵野秀明監督も、そうですよね。私も観に行きましたが、新作映画には宇部市が出てきて、地元も盛り上がっていると聞いています」

 西村は高校から上京し、長らく東京で芸能活動を続けてきた。それにもかかわらず、地元から支持を得る理由を、本人はどう考えるのか。

「やっぱり、『こんなにいいところなんだよ』と話し続けてきたからですかね。私は東京に出てきたとき、山口、宇部のよさを実感したんです。景色、食べ物、地元の人のよさ。それに気づけて、番組でお話しさせていただいた。宇部に戻ると、地元の方々に応援していただいたから、私ももっと広めなきゃと思えたんです」

 自分には安心して帰れる故郷があるーー。その思いが、「愛され力」を生むのだろう。

中国、四国、九州、沖縄編

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(週刊FLASH 2021年5月25日号)