希少なものほど価格が高くなるのが一般的だが、中国のレアアース(希土類)については例外のようで、希少な金属なはずなのに比較的安価で取引されているという。中国メディアはこのほど、中国産レアアースは「いつになったらレアな存在になれるのか」と問いかける記事を掲載した。(イメージ写真提供:123RF)

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 希少なものほど価格が高くなるのが一般的だが、中国のレアアース(希土類)については例外のようで、希少な金属なはずなのに比較的安価で取引されているという。中国メディアの和訊はこのほど、中国産レアアースは「いつになったらレアな存在になれるのか」と問いかける記事を掲載した。

 記事によると、「中国人が買うものは何でも高く、中国人が売るものは何でも安い」という現象が見られるという。これはレアアースについても同じで、本来は希少で高額になって然るべきなのに、「土の値段」で販売されていると嘆いた。

 この理由について記事は、「正規軍とゲリラ部隊」の違いに例えられると説明。レアアースの買い手側は団結していて力が強く、中間業者は価格が安い時に大量に買って高い時は買わないという手段をとることで、価格について強い「発言権」を持っているという。一方、供給側の中国は企業同士が団結しておらず、輸出制限を行っても「密輸」する企業が後を絶たないため、価格がなかなか上昇しないと論じた。

 それで記事は、レアアースを高く売るためには、供給側である中国企業が団結し、「寡占化」することが重要だと指摘。現在、その改革が進んでおり、これが今の主要な方向性になっているという。同時に、違法に輸出する企業の根絶に努めており、その効果が表れるようになっていると伝えた。

 さらに、今後は新エネルギー産業が発展するため、レアアースの需要がさらに増すと分析。EV(電気自動車)市場はますます拡大し、風力発電機なども増えていくことが予想されるため、この先はレアアースが不足気味となって価格が上昇し、レアアース市場を握る中国は有利な立場になるだろうとの希望的観測で記事を結んだ。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)