一人暮らし経験者の本当にあった「人怖話」。ドアを開けるとそこにいたのは…!?

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「100日後に死ぬワニ」を筆頭に、次々と話題作が誕生するSNS漫画。その中で、ユーザーからの実体験をもとにした“リアルホラー作品”を、Instagramに次々と投稿する漫画家・ババレオさんの作品が「怖すぎる」と注目を集めている。

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心霊、人怖、ミステリーなどを中心に描かれるその作品は、実体験をもとにしているからこそ共感できるポイントが多いため、より恐怖心をあおられる。そのため、投稿される度に恐怖に怯えるコメントが数百件もつくように。いいねの数が1万件を超えることも多く、SNS発信のホラー漫画では圧倒的な人気を誇っている。

今回はババレオさんイチオシの作品3編をご紹介。漫画を描き始めたきっかけから創作に関する想いも聞いた。

■「再び漫画を描きたい」という気持ちになった知人の言葉

―どんなきっかけで漫画を描き始めたのですか?

「実は、20代半ば頃から漫画家になりたいと思って描き始めたのが最初です。6年くらいでしょうか。色々と描いてみたのですが、結局、芽が出ず断念。もう漫画を描くことは無いだろうなと思っていましたね」

―Instagramで漫画を発表するようになったのは、どのような経緯があったのですか?

「知人の結婚式で絵をプレゼントしたところ、涙を流して喜んでくれたんです。一度はあきらめた絵でしたが、その時のうれしさが忘れられず、再び趣味で描き始め、Instagramで公開するようになったんです。最初はイラストだけだったのですが、漫画を投稿したところ評判が良かったので、いつしか今のような投稿を募って漫画にするスタイルにしました」

■恐怖は最高のエンターテインメント

―どのような基準でストーリーを採用されるのですか?

「ネタを募集すると、だいたい300〜400ぐらい集まるんですね。皆さんが実体験を送ってくださるので、すべてを採用できるわけではありません。話のオチや漫画にした時に映えるかどうかを基準に20本くらいを漫画にしていきます」

―内容的におもしろいけれどちょっと漫画にはできないな、というネタもあるのですか?

「もちろん、いくつかあります。例えば、世間をにぎわせたような恐ろしい事件に関係するお話をいただいたこともあるのですが、被害者の方もいらっしゃるので採用しませんでした。ただ、とても怖かったですよ…。あと、交際していた男女がお互いに依存しすぎてボロボロになっていくネタも怖さという意味では完璧なんですが…。ちょっと内容的に重すぎるかなと思って、今も漫画にするかどうを迷っているんです。やっぱり、楽しんでもらってこそですから」

―ホラー系作品が多いのはなぜですか?ババレオさん自身が霊感などをお持ちなのですか?

「いえいえ、まったく霊感はありません。だからこそ、客観的な視点でネタを選んで漫画にできるんだと思います。何より、恐怖って本来は嫌なものじゃないですか。それをどうやっておもしろい絵にして読者を楽しませようかって考える。加工次第で、恐怖はあらゆるエンターテインメントの中で、最高の要素になると思うんですよ」

―Instagramで大きな反響を得ていますが、今後なにか新しい展開などを予定されていますか?

「もっとおもしろく、もっと怖く描けるような工夫を追求していきたいですね。一度あきらめた夢ですが、これらの作品を集めて本を出版をできれば何よりです」

「ネタが尽きることはない」と語ったババレオさん。今後も更新される、リアリティあふれるエンターテインメントとしてのホラー漫画に注目だ。

取材・文=橋本未来