「言われなかったらカップのうどんとは思わないと思う」

マツコ・デラックスさんがそう発言し、かなり驚いた様子を見せた「カップうどん」の調理方法がSNS上でも注目されています。

ゆで汁も使用

マツコ・デラックスさん(2015年撮影)

調理方法が紹介されたのは、2019年11月5日放送のバラエティ番組「マツコの知らない 世界」(TBS系)。この日は「やわうどんの世界」が特集され、うどんを年間400杯以上食べるという「井上こん」さんが、家庭でも簡単にお店の味が再現できるという「やわうどん」を紹介しました。

使用するのは、市販の「カップうどん」。

お店の味に近づけるポイントは、麺にお湯を注いで待つのではなく、麺を鍋に入れて茹でること。茹で時間は約5分。そして付属の調味料を入れた器に、麺だけではなく、ゆで汁も入れることで、劇的に味が変わるとのことです。

実際に調理されたうどんを食べたマツコさんは、スープを一口飲んで、「これお出汁は?」と質問。付属のだしだけと知ると「だけ?マジ?そのまんま?」「ぜんっぜん違うわよ」とびっくり。

麺も食べたあとも、「これ美味しいよ。こんなに違うんだ」と絶賛していました。

放送後、この調理方法は、SNS上でも注目されており、

「なぜ今までやらなかったのかって感じ...うま...」
「やってみたら麺がふわふわだ〜美味しい」
「予想以上に旨かった」
「ふわとろで、カップうどんとは思えない美味さ」

と、早速実践している人も見られました。

いつも通りに作ったカップうどんと比較

気になった実際に記者も作ってみることに。今回は井上さんのツイッターでのアドバイスに従い、日清のどん兵衛 きつねうどんで作ってみました。

沸騰したお湯で5分ゆで、ゆで汁でスープを作ります。

(麺が見やすいように、「ふっくらおあげ」を除いています)

今回比較しやすいように、通常の作り方で作ったきつねうどんも用意しました。写真は左が鍋で作ったうどん、右が通常の作り方で作ったうどんです。

並べてみると、鍋で茹でた麺は半透明な仕上がりに。スープは通常通りに作ったものに比べると薄く、わずかにとろみも出ました。

井上さんによると、麺を煮込むことで麺のでんぷんが溶けて少しとろみがでるそうです。

(左が鍋で作ったうどん、右が通常の作り方で作ったうどん)

食べてみると、鍋で作った方は、麺が"つるつる"としており、まるで上質な稲庭うどんを食べているかのような感覚。スープはゆで汁によってより旨味が引き出されているように感じます。

鍋で作ったものの後に、通常通りに作ったものを食べると、スープの味が濃く感じました。

でもなぜこの調理法を思いついたのか――。

考案者の井上さんに聞いたところ、「普段はあまり自分ではカップうどんは食べないのですが、たまに食べるときにあのごわごわ感が気になっていたので、しっかり煮込み切ろうと始めました」とのこと。

あの麺のつるつる感は"煮込み切る"ことで生まれているのですね。

もちろん通常通りに作った方も美味しく、手軽なのは間違いありませんが、鍋で作った方は、ひと手間かけても食べたい美味しさでした。

気になる人はお試しを。