スタジオジブリの名作「千と千尋の神隠し」(2001)。一度は見たことがあるという人が多いのではないだろうか。

ツイッターでは、作中で登場する街によく似た温泉街が話題になっている。


異世界のよう(画像は旅館つるや隠宅ツイッターより)

まるで主人公・千尋が迷い込んだ、暗がりの中提灯が赤く光る不思議な町のよう。この風景を投稿したのは大分県由布市にある「旅館つるや隠宅」のツイッターで、場所は湯平温泉の石畳通りだ。

千尋の両親が店の料理を食べて豚になる衝撃のシーンを思い出す人もおり、「宿泊したら豚にされそう」などと言われているという。

提灯が赤すぎて不気味にも思えるが、普段はどんな場所なのか。Jタウンネットは2019年8月20日、つるや隠宅の代表に話を聞いた。

歩く人は平日はほぼゼロ


湯平温泉の散策マップで確認できる(画像は湯平温泉公式サイトより)

石畳通りはつるや隠宅の前をはじめ、湯平温泉街全体に見られる。詳しいルートは湯平温泉公式サイトにある散策マップから確認できる。

代表によれば、赤提灯の点灯時間は季節によって1時間ほど変動する。だいたい18時〜23時の間に点灯しているという。


独特の雰囲気

ツイッターの写真を見る限り人気はなく、ちょっと怖い。代表はこの通りについて、

「この温泉街で営業している当館が言うのもおかしい話かもしれませんが、時代に取り残された感があります」

と話す。昼夜問わず歩いている人は少なく、時期にもよるが平日はほぼゼロ。温泉街としてはいろいろと不安になるほどだというが、だがらこそこのような写真を撮れるチャンスが多くあるとのことだ。


人気がない

お客さんから「宿泊したら豚にされそう」と言われることについて聞いてみると、

「当館もそう思います」

とのこと。実際に行った人からは、

「石畳×赤提灯とかこんなの好きに決まってる!街並みがとっても雰囲気あって素敵でずるい」
「提灯がとても幻想的です」
「提灯に照らされた坂道に風情を感じます...」
「夜になると赤提灯でライトアップして異世界みがあるんですよ」

といった声がツイッターで寄せられている。