ジェネリックは本当に安いのか?「院内処方」「院外処方」で変わる薬の代金
この時期、花粉症に悩まされている人は多いだろう。正確な患者数は把握されていないが、いまや日本人の2〜3割が花粉症だという調査もある。
Aさんも、そんな花粉症患者のひとりだ。5年前の春先、突然、くしゃみと鼻水が止まらなくなり、以来、この季節になると診療所で内服薬を処方してもらっている。
Aさんが通っているXクリニックでは、薬の調合はしていないので、診察を受けたあとで、街の一般的な調剤薬局で薬をもらっている。少しでも医療費を抑えるために、薬剤師と相談してジェネリック医薬品を使用しているのだが、今年はじめて受診したときの医療費と薬代の合計は7160円。窓口では、その3割の2150円を自己負担した。
Bさんが通っているYクリニックは、院内で薬の調剤も行っている。ジェネリック医薬品は扱っていないので、ここでは先発医薬品が処方されるが、今年はじめて受診した時の医療費と2週間分の薬代の合計は6710円。自己負担額は2010円だったというのだ。
診療内容は、医師の問診を受けて内服薬を処方してもらうというもので、ふたりとも同じだ。それなのにジェネリック医薬品を使っているAさんよりも、先発医薬品を使っているBさんの医療費のほうが安いのは何故なのか。
新しい薬を作るまでには、長い年月と莫大な研究開発費用がかかる。そのため、開発に成功した医薬品メーカーは、特許を出願して20〜25年はその薬を独占的に製造販売している。これが先発医薬品だ。
しかし、この特許期間が終了すると、その他のメーカーも同じ商品を作ることが許されるようになる。ジェネリック医薬品は、この特許期間切れの先発医薬品と同じ有効成分で作られた後発の医薬品だ。すでに公表されているレシピで薬を作るので、開発にはほとんどお金がかからない。そのため、先発医薬品の2〜8割の価格で販売されている。
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