盟友・吉田麻也の“13分間”から受けた刺激…長友佑都「目が死んでない。一番ギラギラしている」
[5.31 キリンチャレンジ杯 日本 1-0 アイスランド 国立]
日本代表DF長友佑都(FC東京)が、また一つ歴史に名を刻んだ。北中米W杯前最後の強化試合となったアイスランド戦に後半開始から出場。39歳261日で国際Aマッチのピッチに立ち、GK川島永嗣の39歳82日を上回る日本代表史上歴代2位の年長出場記録を樹立した。
5大会連続となるW杯メンバーに名を連ねたベテランが、ピッチ内外で存在感を示した。代表戦出場は昨年9月9日のアメリカ戦以来、約9か月ぶりだったが、後半開始から左ウイングバックの位置に入り、積極的に前へ出た。「サイドバックと違って、ウイングバックは攻撃的に行くこと、高い位置を取ることを意識して入った」と振り返った。
所属するFC東京でも経験の少ないポジションだが、「ウイングバックをやっていないので、最初はポジション取りや中間の位置を取ることも含めて練習に入っていた。違和感なくやれた」と順応力を発揮。後半7分には不用意なバックパスを奪われる場面もあったが、その3分後にはDF菅原由勢の右クロスに合わせてボレーシュートを放った。
「もっとクロスの回数を増やしたい。いい形でボールをもらえれば縦の勝負もできるし、今日で感覚はつかめた」と手応えを口にする。さらに、「相手とも勝負できる感覚はあった。40分以上プレーできて、フィジカル的に積み上げられたことは自分にとって大きい」と収穫を強調。ゴールこそ生まれなかったが、「ああいうところに入っていけるのはサイドバックではなくウイングバックだから。どんどん絡んでいきたい」と攻撃参加への意欲をみなぎらせた。
試合終盤にはMF久保建英からキャプテンマークを受け取り、そのまま試合終了までプレーしたが、この日は盟友との特別な時間でもあった。代表活動の“ひと区切り”を迎えたDF吉田麻也が先発で13分間プレー。ピッチを退く際には花道で吉田を抱きしめた。
惜しむらくは同時にピッチに立てなかったこと。 「一緒にピッチに立ちたかったというのが本音」。率直な思いを明かした長友は「彼の日本サッカー界への貢献は間近で見てきたし、皆さんが見えないところでの貢献もずっと見てきた」と語る。そして、この日の吉田の姿から人一倍の闘志を感じ取ったことを明かした。
「10分間(13分間)でしたけど、堂々としたプレーで日本代表を引っ張ってきた存在なんだと改めて感じた。目が死んでない。一番ギラギラしているでしょ。終わった選手の目じゃない。彼は(代表復帰を)諦めていないですよ」と力を込めた。
吉田に刺激を受けた長友はW杯へ向け、「2週間で上がります」と自信をのぞかせた。メキシコでの事前合宿を経て本大会へ向かうベテランは「若い選手たちが何も考えずにピッチで全てを出せる状況を作ってあげるのが僕の仕事」と語る。
39歳になっても自身を磨き続ける男の使命は、プレーだけではない。豊富な経験でチームの一体感を生み出し、若い才能を最高の状態で送り出すこと。「自分の経験から、それを作れると思っている。結果で答えたい」。日本代表最年長戦士は、5度目の世界舞台へ前を見つめた。
(取材・文 矢内由美子)
日本代表DF長友佑都(FC東京)が、また一つ歴史に名を刻んだ。北中米W杯前最後の強化試合となったアイスランド戦に後半開始から出場。39歳261日で国際Aマッチのピッチに立ち、GK川島永嗣の39歳82日を上回る日本代表史上歴代2位の年長出場記録を樹立した。
5大会連続となるW杯メンバーに名を連ねたベテランが、ピッチ内外で存在感を示した。代表戦出場は昨年9月9日のアメリカ戦以来、約9か月ぶりだったが、後半開始から左ウイングバックの位置に入り、積極的に前へ出た。「サイドバックと違って、ウイングバックは攻撃的に行くこと、高い位置を取ることを意識して入った」と振り返った。
「もっとクロスの回数を増やしたい。いい形でボールをもらえれば縦の勝負もできるし、今日で感覚はつかめた」と手応えを口にする。さらに、「相手とも勝負できる感覚はあった。40分以上プレーできて、フィジカル的に積み上げられたことは自分にとって大きい」と収穫を強調。ゴールこそ生まれなかったが、「ああいうところに入っていけるのはサイドバックではなくウイングバックだから。どんどん絡んでいきたい」と攻撃参加への意欲をみなぎらせた。
試合終盤にはMF久保建英からキャプテンマークを受け取り、そのまま試合終了までプレーしたが、この日は盟友との特別な時間でもあった。代表活動の“ひと区切り”を迎えたDF吉田麻也が先発で13分間プレー。ピッチを退く際には花道で吉田を抱きしめた。
惜しむらくは同時にピッチに立てなかったこと。 「一緒にピッチに立ちたかったというのが本音」。率直な思いを明かした長友は「彼の日本サッカー界への貢献は間近で見てきたし、皆さんが見えないところでの貢献もずっと見てきた」と語る。そして、この日の吉田の姿から人一倍の闘志を感じ取ったことを明かした。
「10分間(13分間)でしたけど、堂々としたプレーで日本代表を引っ張ってきた存在なんだと改めて感じた。目が死んでない。一番ギラギラしているでしょ。終わった選手の目じゃない。彼は(代表復帰を)諦めていないですよ」と力を込めた。
吉田に刺激を受けた長友はW杯へ向け、「2週間で上がります」と自信をのぞかせた。メキシコでの事前合宿を経て本大会へ向かうベテランは「若い選手たちが何も考えずにピッチで全てを出せる状況を作ってあげるのが僕の仕事」と語る。
39歳になっても自身を磨き続ける男の使命は、プレーだけではない。豊富な経験でチームの一体感を生み出し、若い才能を最高の状態で送り出すこと。「自分の経験から、それを作れると思っている。結果で答えたい」。日本代表最年長戦士は、5度目の世界舞台へ前を見つめた。
(取材・文 矢内由美子)
