暑い日の高速道路、「窓開けで節約」は間違い!? 時速50kmが分かれ道になる“知らなきゃ損する”カーエアコン活用術
高速道路では窓を開けると空気抵抗で燃費が悪くなりやすい
高速道路で窓を開けると、車内に強い風が入り込みます。この状態では車の空気の流れが乱れ、走るためにより大きな力が必要になります。これが空気抵抗です。空気抵抗とは、車が前に進むときに空気から受ける抵抗のことです。速度が上がるほど影響が大きくなるため、高速道路では窓を大きく開けて走ると燃費が悪くなりやすいです。
また、高速道路で窓を開けると、燃費だけでなく快適さや安全面にも影響します。風切り音が大きくなり、同乗者との会話や周囲の音が聞き取りにくくなることがあります。強い風で書類や軽い荷物が飛ぶこともあります。
そのため、高速道路では基本的に窓を閉め、エアコンを使うのがよいでしょう。冷房を使うと燃料は消費しますが、高速走行中に窓を大きく開け続けるより、結果的に無駄が少ない場合があります。暑い日は無理に窓開けで我慢せず、設定温度を下げすぎない範囲で冷房を使いましょう。
下道では短時間なら窓開けのほうが節約になる場合もある
一般道、いわゆる下道では、高速道路ほど速度が出ない場面が多くなります。住宅街や市街地では時速30~50km程度で走ることも多く、信号待ちや渋滞もあります。このような低速走行では、窓を開けたことによる空気抵抗の影響は高速道路ほど大きくありません。
そのため、外の空気がそれほど暑くない朝や夕方、短い移動であれば、窓を開けて走るほうが燃料を使わずに済むことがあります。たとえば、近所のスーパーまで数分だけ移動するような場合、最初から強い冷房をかけるより、窓を開けて熱気を逃がすだけで十分なこともあります。
ただし、真夏の昼間や渋滞中は別です。車が止まっている時間が長いと、窓を開けても熱気がこもりやすくなります。外気温が高い日は、外から入る風そのものが熱いため、窓を開けても快適になりません。この状態で我慢して運転すると、集中力が落ちるおそれがあります。節約を意識することは大切ですが、安全に運転できる環境を優先しましょう。
暑い車内は最初だけ窓を開けて熱気を逃がすと効率がよい
車内がかなり暑いときは、いきなり窓を閉めて冷房を強くするより、まず熱気を外へ逃がすほうが効率的です。JAFも、夏など車内温度が高いときは、まず窓とエアコンを全開にして走行し、ある程度熱気を追い出してから、窓を閉めて「エアコン+内気循環」を使うと効果的だと説明しています。
具体的には、乗る前にドアを数回開け閉めして熱気を逃がし、走り始めは窓を開けたままエアコンを外気導入にします。外気導入とは、外の空気を車内に取り込む設定です。車内にこもった熱い空気を外に出したいときに役立ちます。
数分走って車内の熱気が抜けたら、窓を閉めて内気循環に切り替えます。内気循環とは、車内の空気を中心に回す設定です。一度冷えた空気をまた冷やすため、冷房が効きやすくなります。
ただし、長時間ずっと内気循環にすると、車内の二酸化炭素が増え、眠気や頭痛につながることがあります。長距離運転では、ときどき外気導入に切り替えるか、休憩時に換気しましょう。
まとめ
高速道路では、窓を開けると空気抵抗が大きくなり、燃費が悪くなりやすいです。そのため、基本は窓を閉めて冷房を使うのがおすすめです。設定温度を下げすぎず、車内が冷えてきたら風量を弱めると、燃料の無駄を抑えやすくなります。
一方、下道では速度が低いため、短時間の移動なら窓開けのほうが節約になる場合があります。朝や夕方など外気が涼しい時間帯なら、窓を開けて走るだけで十分なこともあります。ただし、真夏の昼間や渋滞時は、無理せず冷房を使いましょう。暑さで集中力が落ちれば、安全面で大きなリスクになります。
節約になる使い方としては、暑い車内では最初に窓を開けて熱気を出し、その後に窓を閉めて冷房と内気循環を使うのがよいでしょう。高速道路では窓を閉めて冷房、下道では気温と速度を見て窓開けと冷房を使い分ける。この考え方を押さえておけば、快適さを保ちながら燃料代の無駄を減らしやすくなります。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

