ロシアの国営宇宙企業Roscosmos(ロスコスモス)は日本時間2026年5月1日に新型ロケット「Soyuz-5(ソユーズ5)」の初飛行を実施しました。打ち上げはサブオービタル(準軌道)飛行による試験飛行で、ロスコスモスは第1段・第2段ともに計画通りに動作し、成功したと発表しています。


打ち上げに関する情報は以下の通りです。


打ち上げ情報:Soyuz-5(試験飛行)

・ロケット:Soyuz-5
・打ち上げ日時:日本時間 2026年5月1日3時00分
・発射場:バイコヌール宇宙基地 45/1番射点(カザフスタン)
・ペイロード:模擬ペイロード(質量・寸法模擬体:GMM)


Soyuz-5は、ロシアが2017年から開発を進めてきた中型ロケットです。ウクライナで製造されていた「Zenit(ゼニット)」ロケットの後継機として位置づけられており、2014年のロシアとウクライナの関係悪化によりZenitの調達が困難になったことが開発の背景にあります。カザフスタンとの共同事業「Baiterek(バイテレク)」の枠組みで進められ、バイコヌール宇宙基地でZenitが使用していた45番射点を改修して使用しています。


高さは約65m、直径4.1m、打ち上げ質量は約530トン。低軌道(LEO)への打ち上げ能力は最大約17トン、上段を組み合わせた場合の静止トランスファー軌道(GTO)への打ち上げ能力は約5トンとされています。


第1段には「RD-171MV」エンジン1基を搭載しています。RD-171MVは4つの燃焼室を持つケロシン/液体酸素エンジンで、推力は約7,257kN。ソビエト時代の「Energia(エネルギア)」ロケットやZenitに使われたRD-170/RD-171系をもとに開発されたもので、単体の液体燃料ロケットエンジンとして世界最大級の推力を持つとされています。第2段にはRD-0124MSエンジンが搭載されています。


試験飛行の経緯

今回の打ち上げでは、実際の衛星の代わりに模擬ペイロードが搭載されました。打ち上げ後、第1段は約2分59秒間燃焼して分離。第2段は約6分30秒間燃焼しましたが、軌道速度には達しないサブオービタル飛行として実施されました。第2段とGMMは一体のまま再突入し、太平洋の所定の海域に落下したとされています。


当初2025年12月の打ち上げを予定していましたが、数か月にわたり延期が繰り返され、4月29日にも打ち上げ直前にスクラブ(中止)となりました。翌4月30日の再挑戦で打ち上げに成功しています。


Roscosmosは今後も複数回の飛行試験を予定しているとみられます。


関連画像・映像

【▲ 打ち上げ直前の「ソユーズ5」ロケット(Credit: Roscosmos / Kazcosmos)】
【▲ バイコヌール宇宙基地から打ち上げられた「ソユーズ5」ロケット(Credit: Roscosmos / Kazcosmos)】
【▲ バイコヌール宇宙基地の組立棟で打ち上げ準備が進む「ソユーズ5」ロケット(Credit: Roscosmos / Kazcosmos)】

 


文/sorae編集部 速報班 編集/sorae編集部


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